フリーランスに仕事を依頼するときに頭を悩ませるのが「いくらで頼めばよいか」という問題です。できる限りコストは抑えたい一方で、単価が低すぎれば受注してくれる人がいないかもしれません。もし受注してくれる人がいてもサービスや成果物の質が心配ですよね。今回は気になる「適正価格」のヒントをご紹介します。
単価とは?
仕事にあった単価の付け方がある
発注するときには必ず単価を決める必要があります。単価は最終的な代金のベースとなるため重要な要素となります。
たとえば、以下のような単位で単価が指定されていることが多いでしょう。
- WEBライター 1文字あたり
- ホームページ作成 1ページあたり
- コンサルティング 1時間あたり
- 保守サービス 1ヶ月あたり
1文字あたりが多いWEBライターではありますが記事1本で◯◯円という依頼方法もあります。
また、「グロス(複数件の仕事をまとめて発注すること)で発注する代わりにボリュームディスカウントをして欲しい」というパターンもあります。
適正な単価を知るヒント
適正な価格を設定できていない発注はトラブルの元になります。また、見積書を提出される場合であっても、それが適正かどうかは分かりません。
そこでフリーランスがどのように価格を考えているのか知る必要があります。
単価の考え方とは?
価格をシンプルに考えるとこのようになります。
作業時間(工数)×単価=支払い価格
作業時間と単価について理解できればより適正な価格に近づくことができるでしょう。
作業時間はフリーランスにとって利益に大きく影響します。短い時間で作業をこなすことができれば利益は大きくなるからです。作業時間は発注者とのミスマッチで問題が起こりやすいポイントでもあります。
発注者が「1日で終わるだろう」と思っている作業も、実際に作業してみると3日かかることもあるでしょう。さらに打合せ等の作業以外の時間もかかってきます。「1日で終わる仕事です」と仕事内容に書いてしまうと、後々トラブルの素になります。可能であれば自分で実際にその作業をやってみて、作業時間を調べておくとよいでしょう。
生活するのに必要な額から単価を考える

生活水準は地域性やその人のライフスタイルにより様々ですが、会社員でもフリーランスでも、月に額面30万円あれば安定した生活はできるでしょう。たとえば、会社員の1ヶ月の労働時間を20日出勤、1日8時間労働とすると時給は1,875円ですよね。
ですが、フリーランスにこれをそのまま当てはめることはできません。
多くのフリーランスは拘束時間ではなく成果物に対して報酬をもらっていますが、会社員と同じように全てを作業時間に充てることはできません。受注工程、発注者との打合せ、経理処理など企業で言う「管理・営業・経営」にかかわる時間も必要です。また、作業ができない日が発生することも想定されます。
仮に1ヶ月を平均すると作業時間は1日あたり5時間、月額30万円を得るには時給3,000円になります。
時間単価はプログラマーであれば5,000円〜7,000円という方もいます。
そんな中で、「時間単価1,000円で考えています」とザックリと言ってしまったら、「非常識な人」と思われてしまいます。
相場もチェックしましょう
生活する必要額から価格を考える方法は全体の最低ラインをイメージするのには有効です。一方で品質、技術料、難易度を反映はしていません。そこで重要なのが「相場」です。
フリーランスから見積書をもらう場合であれば、複数のフリーランスから見積書をとって比較検討することができます。クラウドソーシングを利用する場合には、自分が発注したい内容ができそうなワーカーを探すのが良いでしょう。
WEBライティングであれば専門的知識が必要な案件は1文字1.5円~3円ほど。取材記事であれば1文字4円~10円、ホームページを依頼するなら30万円以上はするだろうという具合です。
注意しなければいけない点は、「安く抑えたいから」という理由で1文字0.1円…というような、相場を明らかに下まわる法外な単価の場合は、結局修正ばかりで発注者も受注者も、時間とストレスばかりかかって全然思い通りにいかなかった…というケースがあります。トラブルの元になるので注意が必要です。
フリーランスに発注する適正価格を知るためには「相場」から見ていくのが近道です。その上で、フリーランスが健全に活動するために必要な値段と発注する単価のバランスが取れているかを意識してみましょう

