こんにちは。フリーランスメディア編集部 まるりんです。
弊社は10年程編集プロダクションとして稼働していて、かれこれ70人ぐらいのWEBライターと仕事をしてきました。BtoBの取引した企業は400社以上・取引件数は6,500件以上です。
継続することによって得られる知識や経験というのは唯一無二です。
その経験を元に、読まれる文章・記事とはどうすれば書けるのか? 流し読みされることが多いWebの記事を読んでもらうためには、どんなことに注意したらいいのか? 深掘りしていきたいと思います。
Webの文章は目が滑りやすい
残念ながら、インターネットサイトに掲載される記事は一言一句までしっかり読まれることはほとんどありません。多くの人はタイトルを見て、目次から必要な情報をさっと目を通して、求める情報がないとサイトを去ってしまいます。
その理由は紙媒体の記事と違って、PCやスマートフォンで読む記事は目が疲れやすく、文字を読んでいて目が滑りやすいためで、記事は流し読みされやすい傾向にあります。
探しているキーワードや結論がタイトル付近ですぐに目に入らないと斜め読みをして、求めるキーワードや結論を見つけたら冒頭に戻って、必要な場所だけ読む、という行動が多いのです。
例えば、PRタイムスのヒートマップというツールを使うと一目瞭然ですが、メインタイトルから概要までは読まれていますが、中盤の機能や会社概要などは読み飛ばすユーザーが多い様です。まず結論をお伝えしますが、最初の1500文字程度の見出しを読めば、内容の全てがわかるような文章を作りましょう。

タイトルや見出しに必要なキーワードを適切に使う
読み手を増やすために、あるいは情報収集をしている読み手の興味を引くために、タイトルや見出しにしっかりとテーマに関わるキーワードを入れ込みましょう。
見出しだけで、記事で伝えたいことがおおよそ理解できる構成だと理想的です。
もちろん、キーワードは本文に関わりがあるべきです。読み手の気を引くために、テーマや結論とは無関係のキーワードを使うべきではありません。そうして読み手を集めることは「釣り」と呼ばれ、書き手であるあなたや掲載媒体の印象を悪くしてしまいます。
図や写真などで飽きさせない
文章だけが延々と連なる同じような画面が続くと、一部のいわゆる「活字中毒」タイプの読み手以外は興味を失います。
読み手の離脱を避けるため、また、読み手を飽きさせないよう、図や写真、記事の理解の助けになる図表などを、一定字数ごとに配置しましょう。
上位検索表示を意識して書く

ユーザーのニーズに沿ったサイトや記事でなければ、検索エンジンの上位検索表示は狙えません。どんなことに注意すればよいのかを学びましょう。
読み手が読みやすい記事は検索エンジンにも読みやすい
Webの検索エンジンは近年非常に賢くなっていて、かつては有効だった「キーワードを本文中に繰り返し書き連ねる」という手法は通用しません。
重要なのは「人が読みやすい」ことと、「検索エンジンにとっても読みやすい」ことを両立することです。
人にとっての読みやすさは、既にお伝えしてきた、タイトルや見出しに必要なキーワードを組み込んでわかりやすい記事にすることです。対して検索エンジンにとっての読みやすさとは、「構造化」です。
具体的には記事の内容が順序だてて配置されていると、検索エンジンが解析しやすいのです。重要なキーワードが見出しやタイトルに含まれていること、記事全体が理路整然として結論まで導かれていることが重要です。
本文を書く前に、検索エンジンを意識した準備を
本文を書き出す前に、記事の「仮タイトル」「見出しの目次」「結論(締めの言葉)」は上位検索表示に影響するポイントとなる部分なので、テーマと読み手を意識して練りましょう。
流し読みする人も、しっかり読みたい人も、見出しからわかりやすくまとまっている記事は読みやすいので好まれます。
同様に、検索エンジンもタイトルや見出しの内容を重要視しているため、この3点を押さえて執筆することは非常に効果的です。
検索キーワードの活用で読まれる記事に

検索キーワード対策をしっかりすることで、SEO対策(検索エンジン最適化)だけでなく、読み手にとっても読みやすい記事になります。
読み手は検索キーワードで探して見に来る
読み手にとっても、検索エンジンにとっても、キーワードは非常に重要です。
読み手は検索エンジンを使って記事を探す場合がほとんどなので、記事のタイトルや見出しに、ターゲットである読み手層の「検索キーワード」を積極的に盛り込みましょう。これを 一般的には 『SEO対策』 と言います。
また、検索キーワードを入れることで、検索エンジンが「この記事のテーマは〇〇だな」と分析し、あなたの記事をふさわしい読み手にピックアップして見せてくれます。
そもそも、検索エンジンが検索キーワードから適切なサイトや記事を判断できるのは、Yahoo!やGoogleなどの主な検索エンジンに「検索エンジン」というものが導入されているからです。
検索エンジンは、インターネットにあふれるWebサイトの情報を自動的に収集しています。この情報をもとに、検索結果の順位付けを行いますが、判断基準であるアルゴリズムの内容は公開されていません。
読み手がどんなキーワードを入力するか、どんなキーワードを設定すれば記事を読んでもらえるかを、書き手であるあなたが読み手の立場に立って考える必要があります。
キーワードはタイトル、導入文、見出し、本文に
検索エンジンにあなたの記事が表示された時、読み手が入力した検索キーワードは太字で表示されます。この太字の表示があるのとないのとでは、クリックしてサイトや記事に来てくれる確率がまるで違ってきます。
そこで、記事のどこかで確実に読み手の目に入るよう、検索キーワードを記事のタイトルや見出し、導入文、本文に確実に盛り込みましょう。
わかりやすい文章のコツ
わかりやすい文章とは、「読み手が知りたいことが書いてある」文章です。そのために書くときに意識しておくべきコツがあります。
一文一義を心がける
1つの文章にいくつも情報を詰め込むと、一度読んだだけでは理解できなくなってしまいます。結論が見えない文章は、読み手にいい感想を持ってもらえません。
「自分がこの一文で確実に伝えたいことは何か」を心がけ、それ以外のものを削りましょう。
起承転結を意識する
読み手に物事を伝える流れ、ストーリーラインの1つとして広く知られている方法です。
それぞれのパートで順序だてて説明する手法で、わかりやすいですが、結論だけを知りたいタイプの読み手には向いていません。
起:始まり 何についての記事なのかを理解してもらうための部分
承:展開 「起」の続きで、より具体的に何が起こったのかの説明
転:変転 視点や状況を変えて、話を結論へつなげる部分
結:結論 最終的な結末。最終的に伝えたい内容やまとめの説明
箇条書きを駆使する
書き手にとっては、文章だけで表現すると複雑になりがちないくつかの要素を簡潔にまとめることができます。読み手にとっても、要素ごとにまとめてあることで見やすいというメリットがあります。
数字の活用
文章を書く上で、漠然とした表現だけよりも具体的な数字を入れたほうがわかりやすくなります。日本語の基礎文法でも触れましたが、形容詞(大きい・小さい、長い・短い、高い・低い等)や副詞(少し、とても、かなり、相当等)は避け、なるべく数字で具体的に表現しましょう。
求められる「良い文章」とは

良い文章と一言でいっても、「良い」の感覚は人それぞれ違います。しかし、それを前提として大多数の人が見て「良い文章」とは、どんな文章のことを言うのか?その定義を覚えましょう。
読みやすい文章とは
特にWebの記事の場合、わかりやすく読みやすい記事でなければ読み手が興味を失って、読むのをやめてしまいます。
テーマと結論を明確に示し、結論に至った経緯を整理して、わかりやすい平易な言葉で書いていきます。記事である以上、読み手にとって過度に難しい言い回しは控えるべきです。
文体
納品先の記事の形式に合わせます。「だ・である」調であることは少なく、大多数が「です・ます」調で書くことになります。
また、文末で「~します」「~でした」等の同じ語尾を繰り返すと不自然になるので、同じ語尾の終わり方が連続しないよう避けましょう。
冗長な表現
例えば「拝見させていただき、お手伝いさせていただきました」などのように、丁寧な文章を書こうとして、結果として回りくどくわかりづらい表現になってしまうことがあります。二重敬語になっていないか確認し、丁寧表現が過剰にならないよう注意しましょう。
句読点
句点(。)と読点(、)は適切に入れないと、文章がどこで終わるのか、どこで区切られるのかがわかりづらい文章になります。特に読点が少なく文が長いと、意味がわからない不自然な文章になりがちです。
原稿の体裁を整える
執筆した原稿のフォントやレイアウトなどが納品先のトンマナ(トーン&マナーの略)に合っているか、表記ゆれ、誤字脱字がないかなどの確認をします。
校正、校閲
校正とは、元の原稿と照らし合わせて、原稿に誤植や誤字脱字がないか、フォントは統一されているかなどを確認することです。思い込みによる誤りや見逃しなどを避けるため、できれば複数人で確認しましょう。
校正は本来記事や原稿を作成した人物とは違う人物が行うため、「校正記号」という共通言語で赤入れをします。覚えておくと自分の記事の校正だけでなく、他の人の校正をする際にもスムーズにチェックや申し送りができます。
校閲とは、表記の揺れや誤記がないか、差別的な表現や不快な表現がないか、原稿中で取り上げた事実関係の誤りがないかを確認する作業です。校正が主に文章の誤りを修正する作業であるのに対し、校閲は原稿の内容が事実と相違ないか、社会通念上の問題はないかという点を確認する作業です。
校閲も、本来記事や原稿を作成した人物とは違う人物が行うものです。原稿を書くために使用したデータが事実か、信頼性はあるか、無許可の引用や著作権の問題の有無を調べ、原稿内の写真や図表についても確認します。ミスを避けるためにもしっかり読み込みましょう。
英字の大文字と小文字、数字
英字や数字は半角で入力し、漢字やひらがなは全角で入力しましょう。
全角英数字を用いると、一部の音声ブラウザで正確に読み上げができない場合があります。音声ブラウザでなければ検索が難しい読み手もいるので、この鉄則は守りましょう。
記号
箇条書きやリストを作るために、記号を使用することがあります。「①、②、③」等の記号は普段から使っている方も多いでしょう。しかし、これらは機種依存文字といって、特定のブラウザやOSだと正しく表示されないことがあります。
ローマ数字(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)や〇囲み文字(㊤㊦㊧㊨等)、カタカナで表示されている単位(㌢、㍉、㌘、㌕、㌫等)も同様なので、使用しないようにしましょう。
原稿のクオリティを上げる「推敲」
「推敲」とは、書いた原稿を読み直し、何度も練り直して修正する作業のことです。
推敲には「声に出して読む」、「印刷して確認する」、「一晩寝かせる」方法があります。
声に出して読む
声に出して原稿を読むことで、どこに句読点を打つべきかが明らかになります。
読点(、)
読点は打ちすぎると、文章のリズムを損ねます。しかし、少ないと文章にメリハリがなくなってしまいます。読点を打つ上でのルールを覚えましょう。
音読して息継ぎをするタイミング
自分で音読してもいいですし、音声読み上げソフトを使って自分は聞く、という方法でもかまいません。音読して息継ぎをしやすい場所が、句読点を入れるのに適した場所です。
区切ると意味が変わる場所
読点の位置が違うことで、意味が変わってしまう文章があります。
例1:祖母は嬉しそうにはしゃぐ孫の手を引いていた。
例2:祖母は嬉しそうに、はしゃぐ孫の手を引いていた。
例1の場合は、嬉しそうなのが孫なのか祖母なのか、区別がつきません。例2の場合は、「祖母は嬉しそうに」「はしゃぐ孫の」手を引いていたのだとわかります。
自分が伝えたいと意図した内容の文章になるよう、読点の打つ位置には注意しましょう。
句点(。)
声に出して読んでみて、5秒以内に読み終わるところに句点を打つと、テンポがよくわかりやすいと言われています。長すぎる文章は意味や情報を正確に捉える妨げになります。
1つのセンテンス(句点で区切られた1続きの言葉)で伝えられるのは、1つの意味だけと考えて文章を分けましょう。
印刷して確認する
文章は、PCの画面上で見るとなかなかミスに気づきにくい傾向があります。しかし紙に印刷して確認すると、なぜかミスが見つかることがあります。
一説には、紙の文字を読む時は人間の脳は「分析モード」で、集中してチェックができる状態なのだそうです。しかしPCなどの画面で見ている時は、画面から発せられる透過光のために文字を映像として見ている「パターン認識モード」になり、細かい部分が把握できない状態になると言われています。
このような理由から、推敲の際はプリントアウトすることをおすすめします。
一晩寝かせる
原稿を一晩寝かせると、前日は気づかなかった修正箇所が見つかります。
・句読点の位置がおかしい
・もっと良い言い回しを思いついた
・接続詞(そして、また、しかし等)を付ける場所を見落としていた
・誤字脱字があった
などで、明らかに書いた直後よりもさまざまな問題点に気づけます。
一晩置くほどの時間がない場合は、推敲作業から離れて別の作業をし、2、3時間後に見直すことをおすすめします。地味なコツですが、個人的にはこのひと手間を行うことによって、納品クオリティが格段良くなると感じています。
ライティングのルール

絶対にやってはいけないコピペ
コピペとは、「コピー&ペースト」の略で、「何らかの情報をコピーして、自分の原稿にペーストする」という行為を指します。
原稿を書くために情報収集をすること自体は当然の行為です。生活の役に立つ有益な情報を見つけた、きれいな画像を見つけた、等の理由で、個人で楽しむ範囲でコピペすることもあるでしょう。
しかし、インターネットや紙の本など、他者が作成した情報をコピペし、あなたの「作品」として公開することは「盗用」であり、絶対にしてはいけないことです。
仕事のために参考にする、引用するということならば、必ず出典を明らかにしましょう。
ただし、自分のプロフィールや自社の商品説明など、変更できない情報や事実について500文字程度のコピペは問題ありません。実際にやってみましたが、影響はなさそうです。(何度も行うとペナルティが発生するかも!?)
検索エンジンのアルゴリズムは公表はされていませんが、「2,000文字をまとめてコピペすると、ペナルティが発生した」という界隈の確定情報がありました。あくまで参考までに。
引用の正しいやり方
引用とは、自分で書いた原稿に、自説を補強するために、他者が書いた文章や説、事例などを引いて紹介するというものです。
引用をする際は、以下の3点に注意しましょう。
・自分の書いた文章と引用部を明確に区別すること
「」でくくる、フォントを変えるなどの方法で、引用部分と本文に明らかな区別をつけて引用元のタイトル・著者名など出典を明確にしましょう。出典を明らかにしていないと「盗用」とみなされる可能性があります。
・主従関係にあたること
自分が書いた本文を「主」とするなら、引用した文章は「従」であり、引用した文章の割合が本文より多くなってはいけません。引用した文章の割合が多いと転載とみなされる可能性があります。
・引用元の文章を改変しないこと
引用する場合は、どんな場合でも表現を勝手に改変や要約してはいけません。改変すると「不正引用」とみなされる可能性があります。
何らかの理由があって表現を変えたいなら、「参考」あるいは「参照」として使用し、自分の言葉でまとめましょう。
写真の使い方
記事の中に写真を入れるのは、デザイン面でも効果的です。
しかし、インタビュー相手の写真や図表等ではなく、素材サイトなどから雰囲気に合った写真を入れる場合は、以下のことに注意してストックサイトや素材サイトを利用しましょう。
個人利用と商用利用
ストックサイトや素材サイトには、よく「無料でどなたでもご利用いただけます」と書かれている写真やイラストがあります。しかし、その後に「ただし非営利・個人利用の場合に限る」と記載されていないかを注意してください。
あなたが写真を原稿に使用して納品し、報酬が発生するならそれは「商用利用」です。
従って、使用料が発生したり、無料でも連絡や許諾を得なければならない場合があります。
ただし、無料ブログのようなものだと収益がでていないので見過ごされる場合がほとんどです。
TwitterやYouTubeやブログ内で使用する分には日本の法律上はかなり制限がユルいと言えるでしょう。
フリー素材の使い方
上記と同じように、「フリー素材」と書かれていても、商用利用の場合は使用できない場合があります。「営利・非営利問わず自由に使える」のか、何か条件があるのか、利用規約を確認した上で利用しましょう。
インターネット上にある、権利の所有者が不明な写真や画像を使うのは控えましょう。
著作権に注意しよう
著作権とは、著作物を保護するための権利で、著作物を制作した人が持っている権利です。では、著作物は何かというと、「作者の思想や感情を文学、学術、音楽、美術等の形で表現されたもの」です。
著作権はそうした著作物を制作した「著作者」の権利を守り、文化がより発展できるように著作物の正しい利用の仕方や、保護の内容を定めています。
この著作物の保護期間は、著作者が明らかな場合は著作者の死後50年、著作者が明らかでない場合や、著作者が団体名の場合は公表後50年とされています。
まとめ
いかがだったでしょうか?良い文章が書けそうな気がしてきましたか?
これからライターとして仕事をしてみたい!という方は、まずは練習のつもりで1,000文字ぐらいのボリュームで記事を作成してみると良いでしょう。
文章は繰り返し書いていくことによって上手になっていきます。是非楽しみながら書いてみてください。

