メールや文書で、「お手数をおかけします」という表現を使ったことはありませんか?ビジネスではもちろん、プライベートでも使える表現なので、仕事上メールや文書を書くことがない方でも日常生活で使った経験がある方は多いでしょう。
「お手数をおかけします」はさまざまな場面で使える便利な表現ですが、使用する場合はいくつかの注意点もあります。
今回は、「お手数をおかけします」の意味や使い方と例文、使用する際に押さえておきたい注意点を解説します。
「お手数をおかけします」とはどのような意味?

ビジネスシーンをはじめとして、日常会話でも「お手数をおかけします」を使うことは少なくありません。ビジネスでもプライベートでも、あまり深く意味を考えずに何気なく使っていることもあるでしょう。
「手数」とは、ある事柄や何かの手段・目的を達成するために必要な動作や労力を指します。「お手数をおかけします」という表現では、「手数」に「お」を付けて丁寧な表現にしています。つまり、自分のために相手が手間や面倒をかけて行ってくれたことに対してお詫びや感謝の気持ちを表すという意味を持つのです。
なお、「手数」は「てすう」「てかず」いずれの読み方も正しいとされていますが、「お手数」として使う場合は「おてすう」と読むのが一般的です。
クッション言葉としても使える
ストレートに使ってしまうとキツい印象や不快感を与えかねない文章や表現を柔らかくするために用いられるのが、「クッション言葉」です。文頭に使うことにより、その後に続く文章に含まれる角が立つ表現を抑えて、印象を和らげるために用いられます。
「お手数をおかけします」は「お手数をおかけしますが」として文頭に使うことで、クッション言葉の1つとしても多く使用されている表現です。後述する例文でもわかるように、クッション言葉として使うことにより、後に続く内容を柔らかい印象にできます。
「お手数おかけします」との違いは?
「お手数をおかけします」の「を」を省略して「お手数おかけします」を使うことがあります。どちらも同じ意味を持つため、両者に違いはありません。しかし、省略した方は使う場面に注意が必要です。
「お手数おかけします」は、助詞の「を」を省略しているため、どちらかというと話し言葉で使われる表現です。そのため、ビジネスシーンで使うにはあまり好ましくありません。特に書き言葉として使う場合は「を」を省略せずに、必ず「お手数をおかけします」と書くべきです。
「を」の発音があまりはっきりしていないことから、日常会話で使うにはどちらを使っても同じような意味に取られることも多いので、特に問題にはならないでしょう。しかし、「を」抜きの文章はカジュアルな言い回しに聞こえてしまうため、ビジネスシーンにおいて口頭で使うときは「を」をきちんと発音する方が好ましいといえます。
「お手数をおかけします」を別の表現で言い換えるには

前述の通り、「手数」という言葉には手間や面倒という意味があるため、言い換え表現もこれらの言葉を使った表現が含まれます。
・ご面倒をおかけします
・お手間をとらせてしまいます
・ご足労をおかけします
3つ目の「ご足労をおかけします」については、手間や面倒の中でも相手に移動を伴う行動があった場合に使用します。
そして、クッション言葉の言い換えには、以下のような表現があります。
・恐れ入りますが
・ご面倒かとは存じますが
・お忙しいところ申し訳ございませんが
これらのクッション言葉は、お願いや依頼をする際に相手に失礼な印象を与えられないよう、緩衝材のような役割を持っています。
「お手数をおかけします」の例文

「お手数をおかけします」は口頭でも文書でも幅広いシーンで使える便利な表現です。そこで、手間や面倒をかけた際に使う場合、クッション言葉として使う場合の2種類の例文をご紹介します。なお、いずれも口頭でも文書でも使える例文です。
通常の表現として使う場合の例文
・お忙しい中、お手数をおかけします。
・このたびは、大変お手数をおかけしました。
・先日は、お手数をおかけし大変申し訳ございませんでした。
これからお世話になる場合、手間をかける場合のお詫びや感謝の気持ちを表せるのに加えて、2番目の例文のように過去形にすることで、すでに完了した作業などに対しての感謝も表せます。
また、3番目の例文のように、手間や面倒を欠けたことに対して重ねてお詫びをするために文中で使うこともあります。
クッション言葉として使う場合の例文
・お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
・お手数をおかけし大変恐縮ですが、ご返信をお願い申し上げます。
クッション言葉として使う場合は、メールや文書の最後に添える一文として使うことが多くなります。上記の例文は、いずれも相手に手間や面倒をかけるけれどお願いをする、という意味を持ちます。
2番めの例文の場合は、ただ返信を依頼するだけでは冷たい印象があるため、クッション言葉を使うことで柔らかな印象にしています。
「お手数をおかけします」を使う際の注意点

「お手数をおかけします」は便利な表現ではありますが、使うには適さない場合や使い方の注意点があります。この表現を使うときは、以下の2つの注意点を押さえておきましょう。
ちょっとした用事程度には使わない
最初に延べたように、「手数」とは手間や面倒という意味を持つので、「お手数をおかけします」は相手に手間や面倒をかけるような仕事や依頼を受けてもらったときなどに適した表現です。反対に、それほど手間や面倒ではないことに対して使ってしまうと不自然で、仰々しい印象を与えかねません。
「お手数をおかけします」は、ある程度の手間や面倒がかかることをしてくれた、またはそのようなことを依頼やお願いをする場合に使うようにし、ちょっとした用事程度に対して使うことは避けましょう。
何度も使い過ぎない
人に手間や面倒をかけてしまった際のお詫びや感謝の意として、またはクッション言葉として使われる「お手数をおかけします」は、丁寧な表現なのでさまざまなシーンで活用できます。しかし、使い過ぎには要注意です。どんなに丁寧な表現でお詫びや感謝の気持ちを伝えるために使ったとしても、連発していてはその意味も薄れてしまいます。何度も同じ文言を繰り返して使うことは、場合によっては相手にとって失礼にあたる可能性もあります。
「お手数をおかけします」を1つの文章で使うのは一度のみに留めておき、もう一度同じ意味を込めた文章を加えたいときは、前述の言い換え表現を活用しましょう。
特にビジネスメールで「お手数をおかけします」のような表現を使うには、日本語スキルがないと正しく使えません。正しい日本語を使うスキルは、ビジネスにおいて必要なコミュケーションスキルとなるので、日本語スキルを高めておけばビジネスシーンで活用できます。
そして、高めたスキルを活かして働くなら、フリーランスワーカー.jpを利用してみましょう。自分のスキルを販売できるので、自由度の高い働き方ができます。副業をしたい方やフリーランスとして独立したい方なども、自分のスキルを活かして活躍の場を広げられるでしょう。
まとめ
「お手数をおかけします」はビジネスでも日常会話でも使える、汎用性の高い表現です。お詫びや感謝の意味を込めた内容のほか、クッション言葉としても活用可能です。
今回ご紹介した例文を参考に、「お手数をおかけします」という表現を使いこなしましょう。

