皆さんこんにちは。フリーランスメディア編集部 まるりんです。
仕事をする上で、敬語の使い方を迷うことはありませんか?
敬語の使い方を間違えると「えっ!?この人、常識知らないの?信じられない」
と、ヒソヒソと笑われてしまう場合も…!?
そんなことにならないように、この記事では基礎的な敬語の尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いについて解説していきます。
敬語
敬語とは相手に敬意を表す言葉で、人間関係をスムーズにするうえで大切です。また、敬語を使い分けることで、相手と自分の立場が明確になり、周囲にも関係性が伝わります。
敬語の基本1 「尊敬語」
敬語の代表的な3分類の一つで、相手や相手側の行動、状態などに敬意を表し、相手をたてる言葉です。
ビジネスで頻出する尊敬語
相手を主語にして考える敬語で、言い換え表現や「お(ご)~なる」「れる(られる)」などがあります。
目上の方に対しては「○○様」、「○○先生」と、表現します。
- 名詞の例
| 会社 | 貴社、御社 |
| 文書 | 貴書、ご書面 |
| 受領 | ご査収、お納め |
| 新聞 | 貴紙(きし) |
| 雑誌 | 貴誌(きし) |
| 地位 | 貴職(きしょく) |
| 考え | ご意見、ご意向、ご賢察 |
- 動詞の例
| する | なさる、される |
| 言う | おっしゃる、言われる |
| 聞く | お尋ねになる、聞かれる |
| 見る | ご覧になる |
| 行く | おいでになる、行かれる |
| 来る | いらっしゃる、お見えになる |
| 読む | ご覧になる、読まれる |
| わかる | ご理解いただく |
| 思う | お思いになる、思しめす |
- 尊敬語の使用例
○「○○先生はいらっしゃいますか?」
×「○○さんはいますか?」
○「××のセミナーでおっしゃっていたことなのですが」
×「××のセミナーで言っていたことですが」
○「こちらが資料になります。どうぞご覧ください」
×「これが資料です。見てください」
敬語の基本2 「謙譲語」

敬語の代表的な3分類の一つで、自分側から相手や相手側の行動、事柄にへりくだり、相手をたてる言葉です。
ビジネスで頻出する謙譲語
「私」が主語になる敬語で、言い換え表現や「お(ご)~する」があります。
自分のことはオフィシャルな場では「私(わたくし)」と言うのがマナーです。
同意を示す言葉は「かしこまりました」、もしくは「承知いたしました」です。
「了解です」は敬語表現にならないので、使わないように注意しましょう。
- 名詞の例
| 会社 | 弊社、小社 |
| 文書 | 書面、書中 |
| 受領 | 拝受 |
| 新聞 | 弊紙(へいし)、小紙(しょうし) |
| 雑誌 | 弊誌(へいし) |
| 地位 | 小職(しょうしょく) |
| 考え | 私見、愚見、所存 |
- 動詞の例
| する | いたします、させていただきます |
| 言う | 申します、申し上げます |
| 聞く | 拝聴します、うかがいます |
| 見る | 拝見します |
| 行く、 来る | うかがいます、参ります |
| 読む | 拝読します |
| わかる | かしこまりました、承知しました |
| 思う、 知る | 存じます、拝察します |
- 謙譲語の使用例
○「明日、御社に伺います」
×「明日、そちらに行きます」
○「いただいた資料を拝読しましたが」
×「もらった資料を読みましたが」
○「ご用命の件は確かに承りました」
×「その件はわかりました」
○「本日はお疲れさまでした(ありがとうございました)」
×「今日はご苦労様でした」
敬語の基本3 「丁寧語」

敬語の代表的な3分類の一つで、立場に関係なく使う、相手に対して敬意を表す丁寧な表現です。他の敬語と併せて使います。
ビジネスで頻出する丁寧語
語尾に「~です」「~ます」「~ございます」をつけて丁寧に表現します。
名詞の頭に「お」「ご」をつけて表現する美化語とセットで使用します。ただし、外来語や動植物、自然現象、公共物には美化語はつけないので注意しましょう。
- 丁寧な言い換えの例
| 今日 | 本日 |
| 今 | ただいま |
| 今度 | 後日 |
| その日 | 当日 |
| さっき | 先ほど |
| 後で | 後ほど |
| とても | 大変、誠に |
| あの人 | あちらの方 |
| 誰 | どなた、どちら様 |
- 丁寧語の例
| する | いたします |
| 言う | 申します、申し上げます |
| どうですか | いかがですか |
| ~です、~ます | ~でございます |
| 先に帰ります | お先に失礼いたします |
| これでいいですか | こちらでお間違いないでしょうか |
| 思う、知る | 存じます |
※美化語の種類
美化語の「お」と「ご」をつける名詞が分かれているので、使い方に注意しましょう。

- 丁寧語の使用例
○「後ほどお電話差し上げます」
×「後で電話します」
○「お先に失礼します」
×「お先です」
○「こちらでお間違いないでしょうか」
×「これでいいですか」
※前向きな意見をいただいた場合は「ご提案」、一部否定的な場合は「ご意見」、完全に否定的な場合は「ご批判」「お叱り」などのように使い分けることで、相手に失礼にならずに意図が伝わっていることを表現できます。
○「ご提案をいただき、ありがとうございます」
×「なるほど、わかりました」
必要な敬語の知識

「バイト敬語」・「マニュアル敬語」に注意
「バイト敬語」とは、コンビニエンスストアやファーストフード店、ファミリーレストランなどの接客時に使われる独特な言葉遣いです。
「マニュアル敬語」とは、新入社員の指導で使用する、具体的な会話例が記載されたマニュアルの敬語のことです。正しい敬語ではない、表現に過不足がある、などの問題があります。
どちらもビジネスの場ではふさわしくないので、正しい敬語を使うよう心がけましょう。

「若者言葉」はビジネスシーンで不適切
友人や仲間など、親しい間柄で使うような俗語表現やスラングなどは、ビジネスシーンで使用するべきではありません。親しみの持てる取材相手やクライアントであっても、若者言葉は控えましょう。
例:「やばい」「まじっすか」「~な感じ」「~じゃね?」「めっちゃ」など
「~のほう」は正しく使う
「その後、体調のほうはいかがでしょうか」というように、遠回しの丁寧な表現として、「~のほう」が使われることがありますが、これも不正解でしょう。正しくは「その後、お体の具合はいかがですか?」で十分伝わります。
「〜のほう」は、本来の使用方法は比較表現です。「こっちのほうが大きいね」という使い方が正解です。
丁寧にし過ぎてワケがわからないミュージシャン言葉
よく歌番組で頻発する「今回、歌わさせていただいてる新曲なんですが〜」というミュージシャン言葉です。
レコード会社の目上の人から曲をもらっているため「歌わさせていただいてる」という言い方になっているのはわかりますが、第三者視点だとワケがわからない日本語になってしまいます。
「今回、歌わさせていただいた新曲なんですが〜」×
「今回の新曲は〜」○
二重敬語に気を付けよう
丁寧に表現しようとするあまり、既に敬語になっている言葉に、同じ種類の敬語を重ねて用いる二重敬語にならないよう注意しましょう。「お+〇〇おられる」 は二重敬語になります。
お話に なられる×
お話 する○
1.尊敬語の間違い
尊敬語は「お(ご)~なる」、もしくは「れる(られる)」をつけますが、両方ともつけたら二重敬語です。
例:
○「○○様がおっしゃったように」
×「○○様がおっしゃられたように」
○「○○様がお見えになられました」
×「○○様がお越しになりました」
2. 謙譲語の間違い
謙譲語の表現である「お(ご)~する」に、同じく謙譲語である「~させていただく」をつけると二重敬語です。
例:
○「拝見します」
×「拝見させていただきます」
○「ご連絡いたします」
×「ご連絡させていただきます」
3. 丁寧語の間違い
「ございます」は「です」や「まず」の丁寧語なので、相手に使うのは失礼にあたります。
例:
○「○○様でいらっしゃいますね」
×「○○様でございますね」
○「資料をお探しでいらっしゃいますか?」
×「資料をお探しでございますか?」
電話で重要な敬語

電話は、言葉と声色で情報を伝えなければなりませんので、声だけで相手に対する敬意を表すことが非常に重要です。
電話をかける際に役立つ敬語
電話で行う場合は、まず、話を聞いてもらえる時間があるかを確認しましょう。
相手が忙しい可能性がある時間帯、企業の始業時間直後や昼休み、就業時間間際などは避けるのがマナーです。
時間をいただける場合に、クッション言葉を活用しつつ、どのような趣旨で電話をかけているのかをお伝えしましょう。
名乗り :謙譲語と丁寧語を使い、どういう事業をやっている?自分は誰なのか?を説明する
取材内容:謙譲語と丁寧語を使い、何を目的としているのか?を説明する
お礼 :応対の時間を作っていただいたお礼をお伝えしてあいさつをし、電話を終える

信頼関係を築く言葉
面識がない人同士の会話で必要なこと
初対面の場合、適切な敬語を使って相手を不快にさせないことは最重要です。相手の話をきちんと聞いていることが伝わる方法として「オウム返し」があります。
もちろん「オウム返し」だけでは相手の気分を害する場合があるので、「さようですか」「おっしゃるとおりです」「と言いますと」などのフレーズを適切に織り交ぜて会話を広げましょう。
クッション言葉で依頼や質問をする
電話をはじめる時や、相手に何らかの負担をかける場合、クッション言葉を使用しましょう。クッション言葉によって、こちらの要望に応えていただけるような流れを意識します。

注意や警告をする場合
相手の要求に対応できない場合は、クッション言葉を活用して要求を満たせないことをやんわりとお伝えしましょう。

拒否や謝罪をする場合
相手の要求を満たせないことを、より明確にお伝えする必要がある場合は以下のような言葉になります。その場合は代替案を提示するなど、相手の要求に応える努力を示しましょう。

メールでの敬語の表現
メールでのご連絡は顔が見えないだけでなく、声色で伝わる情報もありません。注意を払って言葉や表現を選び、こちらの要望を伝えましょう。
よく使う言い回しを覚える
ビジネスメールで使用頻度の高い言葉を覚えて慣れましょう。メールでは丁寧すぎるぐらいの表現を使うことが望ましいです。

指示代名詞(あれ、これ、それ)は避ける
ビジネスメールでは齟齬が生じる可能性がある指示代名詞の使用は避けましょう。
「きちんとお話を把握しています」という意味もこめて、主語や内容を反復して書くようにしましょう。
注意が必要な言葉
相手に何かの許可を出す場合や、進行状況を確認する時などは、特に表現に注意が必要です。
例:案件や連絡事項を催促する時
○「お忙しいところ大変申し訳ございませんが、○○の件はその後いかがでしょうか」
×「○○の件について連絡をいただいていませんが、どうでしょうか」
例:相手に許可を求められている時
○「そのまま進めていただければと存じます」
×「それで大丈夫です」
業務メールに必要なこと
ビジネスでの業務メールは決まった型があるので、パターンを覚えれば慣れることができます。
業務メールの文面例
業務メールの本文は宛名、初めのごあいさつ、本題(用件)、締めくくりのごあいさつ、署名で構成されています。この基本パターンをしっかり覚えましょう。

まとめ
いきなりすべての敬語をマスターすることは難しいと思います。日々少しづつ覚えていくことが大切です。
昨今では、上下関係が薄くなりつつあるので、あまり仕事でギチギチに敬語を使う機会も少なくはなってきていますが、人間関係をスムーズに行うために、最低限の知識として無理のない範囲で覚えましょう。

