フリーランスで仕事をしていると「安定して案件を取得したい」「営業に費やす時間を減らしたい」などの悩みを抱えることがあります。仕事を受注するルートはさまざまなものがありますが、フリーランスエージェントを活用するのも有効な方法の1つです。

この記事では在宅案件を取得したいフリーランスに向けて、おすすめのフリーランスエージェントを紹介します。また活用のメリット・デメリットなどに触れながら、フリーランスエージェントを選ぶポイントをまとめました。

フリーランスエージェントとは？在宅案件も受注できる？

フリーランスエージェントとは、仕事を請け負いたいフリーランスと、仕事を依頼したいクライアント企業をつなげる仲介サービスです。登録すると自分の経歴にマッチする案件を紹介してもらえるだけでなく、事務作業や税金関係の手続きなどを依頼することもできます。担当者が契約締結までのさまざまな業務を代行してくれるため、フリーランスは自分で営業活動を行う必要がありません。

多くの場合、フリーランスエージェントはエンジニアやデザイナーなどIT関係の仕事に従事する人が対象となっています。サービスによって案件の種類や福利厚生、サポートの内容などは異なりますが、なかには在宅案件が豊富なエージェントもあります。

フリーランスエージェントとクラウドソーシングはサポートの内容が異なる

フリーランスエージェントと似ているサービスとして、クラウドソーシングやマッチングサイトなどが挙げられます。どちらもフリーランスと企業をつなぐ役割があるものの、それぞれ異なる特徴があります。

クラウドソーシングとはインターネット上のプラットフォームを介して、不特定多数の人に業務を受発注するサービスです。登録すると個人・企業が発注するさまざまな案件を見ることができ、フリーランスは内容を確認し自分で案件に応募するのが一般的です。

一方、フリーランスエージェントは登録したスキルや経歴などをもとに、案件の紹介を受けることができます。また契約手続き代行やキャリアカウンセリングなど、案件を獲得するためのさまざまなサポートを受けることも可能です。「事務手続きに追われて本業の時間が削られてしまう」「自分に合う案件に出会えない」など、フリーランスにありがちな悩みを解消する内容がそろっており、案件を効率的に受注したい人におすすめです。

在宅エンジニアがフリーランスエージェントを活用するメリット

在宅ワーカーがフリーランスエージェントを活用すると、下記のようなメリットがあります。

• 条件に合った案件を紹介してもらえる
• 仕事が途切れるリスクを減らせる
• 高単価の非公開案件を狙いやすい
• 営業活動でのトラブルを防げる
• キャリアプランをプロに相談できる

条件に合った案件を紹介してもらえる

クラウドソーシングは日々多くの案件が掲載されており、内容を確認し自分の適正に合った案件を探すのは多くの手間や時間がかかってしまいます。好条件の案件が掲載されていたとしても、情報が埋もれてしまっていたり検索にヒットしづらかったりと、うまく見つけられないケースも少なくありません。

フリーランスエージェントは担当者が自分に合った案件をマッチングしてくれるため、条件のよい仕事を効率よく受注できます。営業活動の時間を削減し、フリーランスが業務に集中しやすい環境を整えられます。

収入が途切れるリスクを減らせる

フリーランスは契約が終了したり、受注の頻度が落ちたりすると収入が減少するリスクがあります。単発での仕事が多い場合、案件が完了するたびに自分で営業活動を行わなければならず、次の仕事を取得するまでに空白が生じてしまうケースも珍しくないでしょう。

フリーランスエージェントに登録すると、自分にマッチする案件の紹介を受けることができます。1つの案件が完了しても次の仕事をスムーズに受注できるため、安定した収入を得やすくなるでしょう。

高単価の非公開案件を狙いやすい

クラウドソーシングは単発の案件が多く、単価も低くなりやすい傾向があります。そのような案件は二次下請け・三次下請けなど複数の企業が介在しており、その分中間マージンが差し引かれているからです。

フリーランスエージェントは、介在する企業がエージェントのみの「エンド直案件」を多く扱っています。また直接契約が難しい大手企業の案件や高単価の非公開案件を扱うエージェントも多く、「フリーランスエージェントに登録するだけで単価が数十万円上がった」というケースも見受けられます。

営業活動でのトラブルを防げる

フリーランスが抱えやすい悩みの1つとして、取引先との条件交渉が挙げられます。特に単価や業務内容などのすり合わせは難しく、「クライアント企業に直接交渉するのはハードルが高い」と感じる人は多いでしょう。

フリーランスエージェントを活用すれば、担当者がクライアント企業に条件を掛け合ってくれるため、個人が直接やり取りをする必要はありません。また契約手続きや月末の請求、確定申告など業務にまつわるさまざまなサポートを受けることも可能です。フリーランスは営業活動でのトラブルを防げるだけでなく、本業に多くの時間を割くことができます。

キャリアプランをプロに相談できる

在宅で仕事をするフリーランスは「キャリアに関する客観的な意見を得るのが難しい」という意見があります。アピールするべきスキル・経験は何か、収入アップを目指すにはどうするべきかなど、将来のキャリアプランで悩んでしまう人も少なくありません。

フリーランスエージェントには、フリーランスのキャリアプランに精通するコンサルタントやカウンセラーなどが在籍しています。自分の市場価値やスキル・経験に見合った単価などのアドバイスをもらうことができ、プロの意見を参考に仕事を進められるでしょう。

在宅エンジニアがフリーランスエージェントを活用する注意点

このようにフリーランスエージェントは、在宅ワーカーをサポートするさまざまな支援を行っています。一方で、下記のようなデメリットもあります。

• 中間マージンが発生する
• 常駐勤務が多く柔軟な働き方が難しい
• すぐに仕事を始められるとは限らない
• 年齢によっては受注率が下がる可能性がある
• 担当者との相性に注意

中間マージンが発生する

フリーランスエージェントは、案件を取得するまでは無料で利用できます。しかし、案件を取得すると報酬の10～25％ほどが中間マージンとして差し引かれる点に注意が必要です。企業と直接取引する場合に比べると、収益性は低くなるかもしれません。

とはいえ、フリーランスは担当者が提示する案件をすべて受ける必要はなく、条件に応じて自由に取捨選択してかまいません。中間マージンを差し引いた後の報酬が納得いかない金額であれば、その案件を断ることもできます。案件のミスマッチを防ぐためにも、担当者にはあらかじめ希望単価を明確に伝え、条件を確認したうえで契約を締結することが大切です。

常駐勤務が多く柔軟な働き方が難しい

近年は在宅案件を扱うフリーランスエージェントも増えてきているものの、案件の多くはクライアント企業のオフィスへ出勤する常駐勤務です。特にITエンジニアやプログラマーがフリーランスエージェントを活用する場合や、高単価の継続案件を希望する場合などは、週5日の常駐勤務が求められることが多いでしょう。フリーランスエージェントで在宅案件を取得したい人は、リモート案件の豊富さや働き方の自由度などをしっかりとチェックする必要があります。

すぐに仕事を始められるとは限らない

フリーランスエージェントで案件を取得するとき、担当者との面談やポートフォリオの提出、職務経歴書の作成などを求められることがあります。登録すればすぐに仕事を紹介してもらえるわけではなく、登録にある程度の手間や時間がかかる可能性がある点に注意しましょう。

年齢によっては受注率が下がる可能性がある

フリーランスには年齢制限がなく、何歳になっても仕事を受けられます。しかし年齢が上がるにつれて求められるスキルは増えるため、独立する前にある程度の実績をつけておくことが大切です。たとえば未経験からフリーランスのエンジニアを目指す場合、「20代のうちに経験を積み、30～40代で独立する」というキャリアプランが理想的でしょう。50代以上でフリーランスに転向することも可能ですが、実績がない人や未経験の人などは案件を取得しづらいかもしれません。

フリーランスエージェントで扱う案件のなかにも、年齢制限が設けられていたり経験年数が指定されていたりするものがあります。すべての案件に当てはまるわけではありませんが、年齢が上がるにつれて案件の受注率が下がる可能性がある点に注意が必要です。

担当者との相性に注意

いくら豊富な案件を扱うフリーランスエージェントでも、担当者の対応が悪ければきめ細かいサポートは期待できません。多くの場合、登録時に担当者が面談を行ってくれるため、コミュニケーションの取りやすさやヒアリングの丁寧さなどをよく確認してみてください。万が一「誠意を持って対応してもらえない」「相性が悪いかも」などと感じた場合は、担当者の変更やほかのフリーランスエージェントへの移行も検討するとよいでしょう。

在宅案件に強い！おすすめフリーランスエージェント5選

在宅案件に強いフリーランスエージェントを選ぶには、「リモート案件の取扱実績は多いか」「高単価の案件が豊富か」「1年を通して案件数が安定しているか」などに着目することが大切です。下記では、それらの項目を満たすおすすめのフリーランスエージェントを5つ紹介します。

【ギークスジョブ】案件の80％以上が在宅・リモートワークに対応

「ギークスジョブ」は、ITエンジニアの利用実績が豊富なフリーランスエージェントです。扱っている案件の約80％以上がリモートワークに対応しており、在宅で仕事がしたいフリーランスに人気を集めています。

ギークスジョブは平均年収は879万円以上と、高単価案件の取扱い実績が業界トップクラスです。「月90万円以上の高単価案件」「20代のエンジニアが活躍する若手向け案件」などの幅広いカテゴリから案件を探すことができ、自由度の高い働き方ができるものもあります。

【レバテックフリーランス】フリーランスエージェント登録者数No.1

「レバテックフリーランス」は業界最大級の案件数を誇る、TIエンジニア向けのフリーランスエージェントです。週4日以上勤務・実務経験1年以上を中心に多くの案件を扱っており、高単価な大手企業の直請案件も豊富にそろっています。常時提案可能案件数は4,000件ほどで、一部リモートやフルリモート案件もあります。

レバテックフリーランスの特徴は、フリーランスで安定した収入を得るための手厚いサポート体制が整っていることです。T職種ごとに専門のアドバイザーが在籍しており、エンジニアならではのキャリアプランや、専門性の高い作業内容についての相談にも乗ってもらえます。

【Midworks】フリーランスエンジニアに安心保障と豊富な案件紹介を

「Midworks（ミッドワークス）」は実務経験2年以上の人を対象とした、ITエンジニア向けのフリーランスエージェントです。面接当日に案件の紹介を受けることもでき、登録から実際に仕事をはじめるまでの手順をスムーズに進められます。週3～5日・フル稼働可能な案件がメインとなっているものの、「フルリモート案件」「掛け持ち可能の週3～案件」などの検索カテゴリもあり、在宅で仕事ができるものもあります。

Midworksの特徴は、保証制度が充実していることです。たとえば案件の終了後に次の仕事が決まらなかった場合、想定給与の60％までを支払う給与保障制度があります。福利厚生の内容も充実しており、通勤交通費支給（上限3万円）やスキルアップのための書籍・イベント費用負担 （上限1万円）など、Midworksならではのサポートもあります。

在宅案件に強いフリーランスエージェントを活用するポイント

このようにフリーランスエージェントはそれぞれ特徴があり、登録するエージェントによって享受できるメリットが異なります。フリーランスエージェントを活用して好条件の在宅案件を取得するには、下記のポイントを意識するとよいでしょう。

• 担当者に希望条件・報酬をなど明確に伝える
• 自分のスキルに合ったフリーランスエージェントに登録する
• 複数のフリーランスエージェントに登録する

先述したように、フリーランスエージェントは登録してから実際に案件を取得するまでに、ある程度の時間がかかることがあります。効率的に案件を紹介してもらうためには、あらかじめ複数社に登録を行い、並行して案件の受注を行うとよいでしょう。

また担当者と面談をするときは、受注したい案件の条件を明確に伝えることが大切です。単価や稼働日数、時間帯、勤務地、リモートワークの不可などを伝え、どうしても譲れない条件を決めておくと希望に合う案件を紹介してもらいやすいでしょう。

安定して在宅案件を取得するにはフリーランスエージェントの活用がおすすめ

フリーランスとして独立したばかりの人は「どのように仕事を受注すればよいのか」「継続して案件を取得するのが難しい」などの悩みを抱えることがあります。営業活動が苦手な人や、安定した収入を得たい人はフリーランスエージェントの活用がおすすめです。近年は在宅案件に強いエージェントも増えているので、まずは登録してみるとよいでしょう。