「HSP」という言葉を聞いたことはありますか?HSPとは非常に繊細で感受性が強い人を指す言葉で、その特徴から日々の生活が「生きづらい」と感じてしまうこともあります。
今回は、HSPの基本的な情報と特徴に加えて、簡単なセフルチェック方法や対処法をご紹介します。
HSPとは

HSPとは、「非常に繊細な人」という意味を持つ「Highly Sensitive Person」の略で、先天的に感受性が非常に強く神経が細やかな人のことを指します。HSPとは1990年代にアメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念で、このような性質を生まれ持った人は全人口の15~20%、5人に1人が該当するといわれます。
HSPは心理学として提唱されている概念なので、病気ではありません。しかし、他の人よりも繊細なHSPの人はストレスフルな現代社会を「生きづらい」と感じてしまうことが多いのです。5人に1人という割合で存在しているのでHSPは特に珍しいというわけではないものの、逆に言えば全体の2割ほどを占めている程度なので、場合によっては残り8割の人に理解してもらえないというシチュエーションも少なくありません。
なぜHSPは生きづらい?
HSPの人はいわゆる少数派に属する性質であることが、「生きづらい」と感じてしまう原因です。基本的に、日本社会は多数派に優先的です。そのため、大勢に合わせなければならない場面で生きづらさを感じることが多いといわれます。
また、HSPは人一倍繊細で敏感です。大多数の約8割の人はまったく気にもならないことであっても、HSPの人はかなり気になってしまったり刺激になってしまったりすることが多く、疲れやすいのです。そして、大多数のHSPではない人にはそのことを気づいてもらいにくいことも、生きづらいと感じてしまう要因となります。
HSPの4つの特徴「DOES」

HSPが生まれ持った先天的な性質として、提唱者のアーロン博士が定義した4つの特徴があります。これらの特徴は、それぞれの頭文字を取って「DOES」と呼ばれます。そこで、DOESはどのような特徴なのかを解説していきます。
「Depth of processing」物事を深く考えて処理・行動する
HSPは、1つのことに対して深く考える傾向があります。考えても結論が出ない問題に対しても、「自分の考えが他人に別の意味で理解されてしまわないか」などと必要以上に考えてしまうため、時間をかけて結論を出します。考えすぎて他のことに影響が出てしまったり体調を崩したりすることもありますが、あらゆる観点から深く掘り下げて物事を考えるため知識量が豊富です。
「Overstimulation」刺激を受けやすく敏感
HSPには、普通の人は何も感じないようなことに対して敏感で、刺激を受けやすい特徴があります。刺激の種類は光や騒音、匂いなどさまざまで、大きな音が発生している場所や人混みも苦手です。さらに、それらの刺激から情報を受けてしまうので、処理しなければならない情報が増えて疲れてしまいがちです。
他人の言動に対しても、過剰に刺激を受けてしまう点もHSPの特徴です。ちょっとした言葉でも傷ついたり、驚いたりしやすくなります。
「Emotional response and empathy」共感力が高い
HSPには、他人の感情や気持ちに共感しやすく、心理的な境界線が薄いという特徴があります。他人の些細な気分や感情の変化に気づきやすいことはメリットと思われがちですが、共感しすぎてしまうので他人の感情に左右されやすく、場合によっては他人の感情に引きずられてしまいます。他人が受けた言動をまるで自分のことのように感じてしまい、必要以上に傷ついてしまうことがあるのも、HSPの特徴です。
小説や映画などのフィクションに対しても同様で、感情移入して号泣しやすい傾向もあります。
「Sensitivity of subtleties」些細なことに気づいて影響を受けやすい
HSPの人は、どんなに些細なことでも気づきやすく影響を受けやすい特徴があります。例えば、人混みの中での見知らぬ人の会話や、暮らしている家の上階の足音などが気になりやすく、気分を害してイライラしがちです。その他にも、日光などの眩しさや衣類の素材、食品添加物などにも敏感に反応することもあります。
HSPではない人にとっては大したことがないことでも、HSPの人は気づいてしまうので疲れやすくなってしまいます。
あなたはHSP?セルフチェックで確認してみよう

HSPかどうかは、ある程度セルフチェックで判断できます。以下に挙げる項目に当てはまる数が多い人は、HSPの可能性が高いかもしれません。以下でご紹介するチェック項目は一部を抜粋しているので、もし当てはまる数が多かった場合はより項目の多いセルフチェックで再確認してみましょう。
・まぶしい光や大きな音に反応する
・少しの変化に驚いて動揺しやすい
・外出すると疲れやすい
・他人の感情に影響されやすい
・嫌なことをされてもすぐに許してしまう
・辛さを感じても他人に迷惑をかけたくないので平然を装う
・芸術に深く心を動かされる
HSPの対処法

HSPは人よりも敏感で影響を受けやすい特徴があるので心が疲れやすく、その結果「生きづらい」と感じてしまうものです。もし自分がHSPだとわかった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
行動を変える
様々な刺激に対して敏感なHSPの人は、まず刺激を避けましょう。音の刺激に過剰に反応してしまう場合は耳栓を使う、光が苦手な場合はサングラスを使用するなど、物理的な刺激に対策グッズを使ってみるのも1つの方法です。
HSPの人は刺激などに敏感であることに加えて、克服しようとする意識が強い傾向もみられます。しかし、すべてを克服しようとするほどストレスが溜まる一方なので、できれば苦手なことについても避けるようにするべきです。
環境を変える
合わない環境はHSPの人に刺激が強くなってしまうので、できるだけ自分に合った環境に身を置くことが第一です。他人と関わることで刺激や影響を受けやすくなってしまうので、一人の時間を作って無理なく過ごすことも、心の疲れを和らげる方法となります。周囲の人にどう思われているかを過剰に気にして緊張してしまう人も多いので、緊張しにくい環境で過ごすことも大事です。
環境を変えるには、一度自分自身を客観的に見てみましょう。どのような環境で辛さを感じるか、リラックスできるかを書き出して見つめ直すことで、身の回りをより良い環境に変えられるでしょう。
相談してみる
HSPの人はすべてを一人で抱え込みがちですが、迷惑をかけてしまうからと他人への相談を躊躇してしまいます。しかし、相談することで悩みを解決してもらえる理解者に出会えるチャンスもあるので、一度相談してみることもおすすめします。
フリーランスワーカー.jpには、さまざまな相談に乗ってくれるカウンセラーが在籍しています。HSPの人の相談にも対応してもらえるので、気軽に相談できるカウンセラーをお探しの場合は利用してみましょう。
まとめ
HSPの特徴は、日常生活西庄をきたすこともあるため「生きづらい」と感じてしまうことが多いものです。もし自分がHSPと自覚していてストレスなどを感じている場合は、カウンセラーに相談するなど今回ご紹介した対処法を参考にしてみましょう。自分自身や周囲の環境を改善することで、これからの日々が生きやすくなるのではないでしょうか。

