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「やぶさかではない」の正しい意味・使い方と例文・言い換えるには?

まるりん

やぶさかではないという言葉は、「聞いたことはあるけれど実際に使ったことがない」という方は多いでしょう。しかし、自分に対して使われたときに正しい意味で理解できているでしょうか?

実は、「やぶさかではない」は誤用されることが多い言葉で、正反対の意味で勘違いをしている人が多い言葉と言えます。

特にビジネスでは、まったく正反対の言葉を使ってしまうと、取引や信用などに大きな影響を及ぼしてしまう可能性もあるので、言葉の使い方には注意したいところです。

そこで今回は、誤用がとても多く、間違った意味を覚えてしまいがちの「やぶさかではない」の正しい意味と使い方などを解説します。

「やぶさかではない」の正しい意味

「やぶさかではない」を「仕方なく○○する」のように、やや否定的な意味で覚えている方は少なくありません。

実際、平成25年度の「国語に関する世論調査」では、「やぶさかではない」の意味を「仕方なくする」を回答した人が全体の4割以上にのぼったという結果が出ています。それだけ、一般的にも誤った意味で覚えている人が多い言葉と言えるでしょう。

「やぶさかではない」は、漢字で「吝かではない」と書きます。「吝か(やぶさか)」には「ケチ」「物惜しみする」などの意味がありますが、「ない」という言葉を加えてこれらの意味を否定しています。このことから、「やぶさかではない」は努力をためらわずに「何かを喜んでする」「喜んで行う」などの意味となります。つまり、「吝か」の意味そのままに、「仕方なく○○をする」「渋々何かをする」などの否定的な意味は誤りということがわかります。

引用:文化庁広報誌 ぶんかる

「やぶさかではない」の使い方と例文

「やぶさかではない」はポジティブな意味で使われることが多い表現ですが、元々、日本語的な曖昧さを残した微妙な意味合いを持つ言葉なので、ニュアンスの違いによって使い方も複数あります。以下では、「やぶさかではない」の使い方の種類とそれぞれの例文をご紹介します。

使い方は3種類

前述の通り、「やぶさかではない」は「何かを喜んでする」などの意味を持ち、ビジネスシーンでも目上の方などに対して問題なく使用できます。

肯定的な意味を持つ言葉ですが、主に以下でご紹介する3種類の使い方があります。

ビジネスで使うときの例

「やぶさかではない」は、目上の方はもちろん同僚や部下など、上下にかかわらず使用できます。上から目線の言葉ではないので、上司や取引先などに対して「喜んで○○する」という意味を伝えられます。

そのご依頼をお引き受けするのは、やぶさかではありません。
このチームで業務を改善することは、やぶさかではない。

前向きな表現として使うときの例

「やぶさかではない」は、「喜んで何かをする」という以外にも、「積極的に何かを行う」ということの意思表示としても使用できます。

新プロジェクトに参加することにつきまして、やぶさかではありません。
こちらの提案に対して、先方もやぶさかではありませんでした。

先にご紹介したビジネスで使う場合と非常に近い意味合いを持ちますが、この場合は何かを引き受ける、行うことに加えて前向き、積極的というニュアンスを含んでいます。

気持ちや感情を抑えるために使うときの例

ポジティブでやる気を示せる「やぶさかではない」という表現ですが、使い方によってはオブラートに包んだように気持ちや感情を抑えるためにも使えます。

新しい取り組みに対して高評価を付けることに対して、やぶさかではない。
御社のご要望であれば、やぶさかではございません。

はっきりと気持ちを表現するのではなくつつましい表現で伝えたいときに、このように「やぶさかではない」を用いることで、曖昧さを含んだ表現にできます。

「やぶさかではない」を使う際の注意点

「やぶさかではない」は誤用が多い表現でもあるため、使うときには注意するべきポイントがいくつかあります。

使う相手が正しい意味を知っているとは限らない

「やぶさかではない」を使う際にまず注意したいのが、伝えた相手が必ずしも正しい意味で受け取ってくれるかどうかわからないという点です。

前述したように、「やぶさかではない」は過去の国語に関する世論調査でも誤った意味で覚えている人の割合が多かった言葉です。目上の方に使っても問題はない言葉ですが、もし使う相手が誤った方の意味で勘違いをしている場合、正しい意図が伝わりません。それどころか、正反対の意味で取られてしまうこともあるため、注意しましょう。

否定的な意味で使わない

「やぶさかではない」は誤用の意味が否定的ですが、冒頭で解説したように正しくは前向き、積極的な意味で使われます。文章で使う際も前向きな内容に使うものなので、否定的な内容で使うことも誤りです。

例えば、「多忙な中ではありますが、お得意先からのご依頼をお引き受けすることはやぶさかではありません」のように否定的な内容の文章で使ってしまうと、「忙しい中だけれど仕方なく引き受ける」という意味に取られかねないので、否定的な意味の文章では使わないようにしましょう。

「やぶさかではある」とは使わない

すでに解説したように、「やぶさか」には「ケチ」「物惜しみする」などの意味があるため、これに否定の意味を持つ「ない」を組み合わせることでポジティブな意味にしています。その反対に、「やぶさかである」はケチや物惜しみすることを肯定していることとなり、結果的にケチ、物惜しみすることを表してしまいます。

「やぶさかである」は当然ながら正反対の意味となってしまい、特にビジネスでは誤解を招く原因となるため注意しましょう。

「やぶさかではない」を別の言葉で言い換えるには

「やぶさかではない」は若干遠回しで古めの言葉です。別の言葉で言い換えたいときは、状況などに応じて以下の同じような意味を持つ言葉を使いましょう。

・喜んで○○する
・願ってもないことです
・異存はない
・快諾する

「まんざらでもない」に言い換えられる?

「まんざらでもない」は「やぶさかではない」と似た意味として挙げられることが多い言葉です。どちらも同じような意味で混同されがちですが、これら2つの言葉は似ているようで別の意味を持ちます。

「やぶさかではない」は「喜んで○○する」のように、前向きで積極的な意味を含みます。これに対し、「まんざらでもない」は「全然だめではなく、むしろうれしい」、または「嫌がっているけれど、実は喜んでいる」などの意味があります。つまり、「まんざらではない」には前向きなニュアンスや積極性が少ないので、同じ意味の言葉として言い換えはできないといえるでしょう。

まとめ

普段あまり使うことが少ない言葉は、いざ使おうとすると使い方が難しかったり、正しい意味があやふやだったりすることがあります。誤った意味で覚えて気づかないこともあるため、下手に使うと相手へ本来の意思が伝わらなくなってしまうでしょう。ビジネスで意思を正確に伝えるためには正しい意味で言葉を使うことが重要なので、そのためにはスキルを高めることが求められます。

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日本語スキルも、働く上で大切なスキルです。「やぶさかではない」も、今回解説したの意味を参考にして正しく使いましょう。

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この記事を書いた人

まるりん

フリーランスワーカー.jpの創設者 株式会社乙栄商会 代表取締役 乙丸英広。パソコン1台、資産50万円を元手に2013年10月 足立区の実家で起業。

株式会社乙栄商会は、10期目突入。設立から400社以上の企業から6,500件以上の新規取引を創出。(※1)最近では上場企業のwebメディアの編集業務や小室哲哉さんの楽曲アーカイブを請け負う。

2021年 経済産業省から補助金の採択をされる。
2023年 協力会社のご縁があり、資金調達成功。
現在は自社webメディアのフリーランスメディア.jpを育てている。

(※1=2013年〜2023年9月現在)