慣れ親しんだ日本語でも、正しい読み方に悩んでしまう単語は少なくありません。ビジネスでよく使用される「代替」も、その1つです。特にビジネスシーンで使う言葉は、日常生活で使う機会が少ない言葉もあるので、読み方がわからない、あやふやということも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「代替」の正しい読み方と意味、使い方に加えて、ビジネスでよく使われる読み方を注意するべき言葉について解説します。

「代替」の正しい読み方と意味

ビジネスから日常生活に至るまで、「代替」という言葉は比較的よく登場します。単語としてよく見ることはあっても、正しい読み方があやふやという方も多いのではないでしょうか。まずは、「代替」の正しい読み方と意味を把握しておきましょう。
「代替」の正しい読み方
「代替」とは、「だいたい」と読みます。「替」という漢字から「だいがえ」と読まれることもあるのですが、これは同じ読みである「大体」と区別を付けるために読み方を変えているものです。そのため、「代替」の読み方として「だいがえ」が定着していました。
日常生活などでは「だいがえ」と読んでも決して間違いではありませんが、あくまでも正しい読み方は「だいたい」です。ビジネスシーンなど正しい読み方が求められる場で口頭で伝える場合などでは、「だいたい」の方を使うべきでしょう。
「代替」の意味は?
「代替」という言葉の意味は、漢字の意味からもわかるように「他のものに替えて代わりにすること」という意味を持ちます。「替」という漢字には、「入れ替わる」「前のことをやめて新たなことをする」という意味が含まれます。最近では、似たような原材料を使って作られた食品「代替食品」もよく知られているのではないでしょうか。
つまり、本来のものに不都合などが生じた際に、それに見合った別のものに新たに替えて、代わりにするときに使用されます。代わりにしたもの自体を「代替」と読むこともあります。
「代替」を使った単語や例文

「代替」という言葉は単独でも使えるほか、他の言葉と組み合わせてもよく使われます。
代替
そのまま、「本来のものではなく他のものに替えて代わりにする」という場合に使います。
・電車が止まってしまったので、代替の交通手段としてバスを利用した。
・人間の能力は機械では代替にならないほど高度である。
・長期間休職している職員の代替要員として、新たに1人確保した。
本来のものが使えなくなって代わりのものを使用するときに加えて、上記のように他のものでは代わりにはならない場合、または人に対しても使用されることがあります。
また、「代替に「する」を加えて動詞のように使うこともあります。
・どんなに最新の技術を搭載した機器でも、これまで使い慣れた機械を代替することは不可能だ。
代替案
「代替」という言葉でよく使われるのが、こちらの「代替案」です。特に、ビジネスではよく出てくる言葉ではないでしょうか。「代替案」とは、すでに提出や発表されている本来の案に代わる別の案を意味します。
似ている言葉に「代案」がありますが、「代替案」と「代案」はどちらも代わりの案という共通の意味を持ちます。「代案」は代わりの案全般という広い意味を持ちますが、「代替案」は、すでに提案や発表された案に代わる案という限定された意味となり、範囲が限定されているのが代案との大きな違いです。
・提示された希望日の対応が難しかったため、代替案として別日を提示した。
・改善案を却下するのであれば、代替案を提示すべきだ。
上記の例文のように、「代替案」は既存の案があることを前提で使用されます。
代替品
「代替品」も、ビジネスでよく使われる言葉です。こちらも、本来使うはずだったもの、同じ目的を持つものなどの代わりとして使うものを指します。
・先日発送した品物に不備があったため、代替品をお送りいたします。
・発注した商品が在庫切れだったので、代替品を発注した。
「代替」の代わりに使える単語と使い方

「代替」という言葉は幅広いシーンで使える便利な言葉ですが、何度も繰り返す使うことがある場合は他の言葉で置き換えてもいいでしょう。ただしほぼ同じ意味で使える単語でも、正確に「代替」と同じ意味を表さないこともあるので、使うシーンに注意が必要です。
「代用」
「代用品」のように、「代替」の代わりとして使える単語です。おおよその意味は似ていますが、そもそも「代替」は本来のものがない場合に代わりに類似品を使用し続けるという意味で、本来のものがあったとしても基本的に替えて使うことはありません。これに対し、「代用」とは「本来のものがない場合に一時的に使い、本来のものが使えるようになったら元に戻す」という意味合いが含まれています。
つまり、代わりとして使ったものを引き続き使うか使わないかという違いがあるので、使うシーンによっては言い換えできないこともあります。
「代理」
本来担当する人が仕事や役務などを果たせないときに、代わりの人が担当する際に使う、人に対して使う表現です。「代替」は人に対しても使えるので、その際に言い換える場合は「代理」が使えます。また、状況に応じて代わりの担当が一度きりの人に対しては「交代」、人が代わることが繰り返される場合は「交替」も使用可能です。
ただし、この場合も「代替」が持つように、本来の担当者が戻った際に戻すというニュアンスがありません。
「代替」だけではない、読み方を注意するべき言葉
よく間違えやすい「代替」の読み方ですが、ビジネスシーンではその他にも読み方が難しい、読みにくいなど注意するべきなど、意外と読めない言葉がいくつかあります。
進捗(しんちょく)
「捗」という漢字には「はかどる」という意味があり、物事がうまく進んでいるか、はかどっているかどうかを意味する言葉です。「捗」の読み方で迷うことがありがちですが、「進捗状況」として仕事やプロジェクトなどが順調に進んでいるかどうかの確認時など、比較的ビジネスシーンで頻出します。
重複(ちょうふく)
読み方を間違いやすい言葉としてよく取り上げられるのが、こちらの「重複」です。「じゅうふく」と呼ばれることもあり、国語辞典でも2種類の読み方が記載されていることもあり、「じゅうふく」でも誤りではないとされています。しかし、正しい読み方は「ちょうふく」なので、ビジネスシーンで使う際には正しい方を使うよう心がけましょう。
相殺(そうさい)
差し引きにして帳消しにするという意味で、主にお金の貸し借りで使われる「相殺」も、ビジネスで使われる言葉です。一般的な読み方で「あいさつ」「そうさつ」と読みたくなるものですが、この場合の読み方は「そうさい」のみです。
ビジネスでは正しい読み方をマスターしておきましょう
会社員はもちろん、フリーランスや副業をする方、起業する方などは、ビジネス上で正しい言葉遣いが求められます。正しい読み方はビジネスマナーの基本ともなるので、「代替」などの読み方はきちんと押さえてスキルを高めておきたいものです。
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「代替」という言葉は、一見すると読み方に迷ってしまいがちで、意味も他の似たような言葉と区別がつかないこともあります。正しい言葉を使えるよう、今回ご紹介した情報を参考にしてみてください。

