働き方が多様化している今、フリーランスという働き方が注目されています。
では、フリーランスとはどのような働き方で、どのような仕事があるのでしょうか。
フリーランスとは?定義について

「フリーランス」は法令上の用語ではなくその定義は様々です。
経済産業省のガイドラインでは、『実店舗がなく、雇人もいない自営業主や一人社長であって、自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者』 と記載されています。
フリーランスには明確な型や定義があるわけではありません。
さまざまな働き方が存在していて、時間や場所、就業規則の縛りがないので自分にあったライフスタイルを実現できることが魅力です。
しかし「フリーランスになって仕事したい!」と思ったときに、自分はどんな仕事ができるのか?イメージがわきにくいですよね。
今回はフリーランスで活躍できる仕事10選を、カテゴリー別にご紹介します。
①ライター系
WEBライター

WEBライターは、企業のホームページに載せるコラム記事や商品のレビュー記事の原稿等、インターネット上に掲載されている文章を作成する仕事です。
初心者でも始めやすく副業でも人気の仕事ですが、読みやすい文章や集客に繋がる表現、スマホやパソコンでの閲覧に適した文字数の設定などスキルが求められるポイントもたくさんあります。
また、SEO対策としてGoogleなどの検索エンジンに評価されやすい文章を書けるかどうかも受注を増やすためには必要なスキルです。
常に最新の情報を仕入れ、文章作成力をアップするための勉強が大切でしょう。
ゴーストライター

ゴーストライターは、書籍や記事などを著者本人になりかわって執筆する仕事です。
芸能人、著名人、企業経営者などがエッセイや自伝を出版するときにゴーストライターが関わることが多いでしょう。
忙しくて書く時間がとれなかったり、話すのは得意だけれど書くのが苦手だったりする人も少なくありません。
ゴーストライターとしての仕事は、本人が口頭で話したものを一から書き起こすものや、本人が書いた原稿に修正を行うものなどがあります。
中には本の企画内容を先に考えて、本人にインタビューを行って執筆する場合もあります。
いずれにせよ本人の知識や経験、人柄を反映させる必要があるので、高い構成力と文章力、そしてコミュニケーション能力が求められるでしょう。
専門系ライター

スポーツ、美容、鉄道、ファッションなど自分が得意な分野を深掘りして活動するライターです。
掲載される媒体はWEBに限らず、雑誌や書籍など様々。
専門系ライターとして成功するためにはその分野に精通しているのはもちろん、アンテナを張り新しい情報をいち早くキャッチする瞬発力も大切です。
ニッチな分野を突き詰めてこつこつと執筆しているライターも多く、その分野の第一人者になれるかもしれません。
編集者

編集者はコンテンツを企画し、ライターやクリエイターと連携しながら作り上げていく仕事です。
執筆などの作業は行わず、ライターが書いた記事の情報が合っているかどうかの確認や、誤字脱字・文法間違いが無いかなどの添削をするポジションでもあります。
コラムを掲載するWEBメディアが増えていく中で編集者の活躍の場は広がっており、「クライアントが求めている企画は何か」「世の中の関心は何か」などトレンドに敏感でありセンスが求められる仕事です。
プロジェクトの調整役なのでコミュニケーション能力やストレス耐性も必要。経験を積んでいくとラジオドラマ、演劇など幅を広げることもできるのも魅力です。
フリーランスとして働くためには出版社などでの実務経験がないと仕事の受注が難しい傾向にあります。ですが、ライターとして仕事をしていく中で、「編集者として企画立案してみないか?」とクライアントから声がかかることも。
未経験からフリーランスの編集者を目指すのであれば、ライターとしてクライアントの信頼を得た上で、こちらから交渉してみるのも良いでしょう。
②エンジニア
IT系エンジニア

ITエンジニアと一言で言っても、工程によってたくさんの職種があります。
まず開発系のシステムエンジニア。
クライアントの要望からシステムやソフトの全体像を描いて、必要な仕様に落とし込んでいく仕事です。製品の納品や運用まで関わるため、広い知識が必要になります。
クライアントとやり取りすることが多く、コミュニケーション能力や工程を管理するためのマネジメント能力も求められるでしょう。
次に、システムエンジニアの設計をプログラミングして作り上げていくプログラマー。
システムを構築するためのプログラミング言語は数多くあるので、どの言語を習得するかも大切です。
新しい言語が登場するなど知識の変化が早い業種なので、常に学習する姿勢を持ちましょう。
フリーランスで活躍しているIT系エンジニアは、実務経験者が非常に有利。クラウドソーシングサイトの案件を見てみると、「○○言語の開発経験者」「○○系のシステム経験者」など、実務経験を募集要項とするクライアントが非常に多いです。
未経験者であれば、事前に企業での実務経験を1年ほど積むと案件が取りやすく、現場ベースでの仕事の流れがわかるので独立しやすいでしょう。
設計者
製造業で使われる機械や建築物の設計をする仕事です。
クライアントの「こういうものを作りたい」という希望を実現するために、アイデアを出すだけでなく実際に実現できるような図面を作成します。
使われる素材の特性、法律上の制限、構造力学など専門的な知識が求められます。
また、設計者の指示に従って図面を作成する「CADオペレーター」という仕事もあります。
CADとは、かつては手書きしていた図面をコンピューターで作成できるようにしたソフトウェアのこと。設計者の作成した図面の不備や見落としを指摘するのもCADオペレーターの役割です。
建築士や建築事務所でCADオペレーターをしていた人が、ワークライフバランスを求めてフリーランスになることも多い仕事です。
CADオペレーターで経験を積んで、設計者として独立する人もいます。
未経験だけどものづくりに興味がある、図面を書いてみたいという人は、職業訓練校や資格系のスクールに通って学ぶと、現場で使える技能が身につきますし、実績としてクライアントに提示しやすいでしょう。
③デザイナー
WEBデザイナー

個人、法人などからWEBサイトのデザイン・作成を受ける仕事です。クライアントのイメージを具体化しつつ、WEBサイトに訪れた人が見やすく操作し易いようにデザインする必要があります。
WEBサイト全体のコンテンツ配置、ロゴやボタンのデザインだけではなく、HTMLやCSSなどプログラミング言語を使ってコーディングを行ったり、簡単な動画作成も行ったりすることもあります。
独自性のある利用しやすいデザインを考える事と、それを形にするためのコーディングという2つの知識とスキルが求められる難しさもあります。
実務経験を問われることの多い仕事ですが、未経験であればポートフォリオを充実させチャレンジしてみるとよいでしょう。
イラストレーター
イラストレーターの活躍の場はゲームキャラクター、雑誌や本の表紙、パッケージのデザインなど多岐にわたります。一般的にはクライアントのイメージするデザインを実現することが求められるでしょう。
名刺や会社パンフレットなど企業の顔となる商品のデザインをすることもありますので、ヒアリング能力も重要です。
イラストレーターの中にはデザイン力を活かして新聞広告や求人誌といった広告デザインを担当することもあります。また、クライアントの要望を形にする依頼するだけではなく、イラストレーター本人のセンスや作風が求められることもあります。
④音源・動画編集
音源編集

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音源編集の仕事は、集録された音声をわかりやすく組み替えたり、より魅力的に伝わりやすい形にアレンジしたりすることで付加価値を高めることです。
録音した時に入ってしまったノイズの除去や、声にエコーをかけたり音量を均一に調整したりする編集を行うこともあります。
音響機材やソフトウェアへの深い知識とセンスが求められる仕事です。
フリーランスとして活躍するためには実績をたくさんつくり、成果物を見てもらうことでクライアントにアピールできるでしょう。
動画編集
カメラやスマホなどで撮影された動画をつなぎ合わせてナレーションや効果音、テロップを入れるのが動画編集の仕事です。きちんとしたソフトウェアがあれば初心者でも比較的始めやすい分野でしょう。
YouTubeなどで誰でも手軽に動画配信できるようになり、企業でも商品やキャンペーンのPRのために動画を作成することが増えています。編集だけではなく、企画構成や動画撮影もセットで依頼される例もあります。
こちらも実績をたくさんつくり、成果物を見てもらうことでクライアントにアピールできます。
未経験であればソフトウェアの使い方を学びながらこつこつと実績を増やし、軌道に乗ってきたら独立するのも良いでしょう。
ナレーター
動画配信サービスではナレーションは必須と言えるでしょう。文字だけが流れる動画は、よっぽど知名度が無い限り離脱されてしまう可能性が高いのです。
ナレーションはコンテンツによってリズム、明るさなど表現を使い分ける必要があり、イントネーションも習得しなければなりません。資格は必要ないとはいえ、専門的な知識とスキルが必要になります。
フリーランスのナレーターとして仕事をするためには様々な音声サンプルを用意すると、クライアントへのアピールになります。
⑤カメラマン

カメラマンはクライアントの依頼に応じた写真を撮影する仕事です。
報道用の写真、美しい風景、動物、モデル写真、家族写真など活躍の場は多岐にわたります。
結婚式場などイベント時に呼ばれることもあります。
初心者でも始めることができますが、機材を使いこなす技術や撮影センスが求められるため、仕事としてすぐに独立するのは難しい面があります。ですが、趣味から始めたという人も少なくありません。
カメラマンも分野ごとに専門性があり、鉄道撮影専門やコスプレ撮影専門などニッチな分野で活躍する人もいます。専門性を上げることでSNSや紹介で依頼が来るチャンスもあるでしょう。
⑥ネット販売
オリジナルグッズ販売

21万名の作家さんによる260万点の作品が集まる国内最大級のハンドメイドマーケット≪minne(ミンネ)≫
ネットショップでの販売であれば、店舗を持たなくても手軽にグッズ販売ができます。
ハンドメイドなど1点モノの価値があるものや、自動車やバイクのオプションパーツを作成して販売するなど自分のアイデアを活かした展開ができます。
自分がデザインしたTシャツやマグカップなどを小ロットから生産してくれる業者も多くあります。
アイデアはあるけど作るのは難しい…という場合、自分のアイデアをデザイナーや設計者に形にしてもらう方法もあります。ただし、制作費は出来上がった商品が購入されるまでは回収することができません。
開業初期には一時的に多額の現金が必要になる可能性もありますので、資金計画をきちんと立てることが重要です。
地元製品や輸入品の販売
魅力的な商品を仕入れて自分のネットショップで販売する方法もあります。
今ではAmazonなどのプラットフォームを利用すれば在庫管理から販売までを一括して委託することもできます。
地元の名産や工芸品など制作者と協力して付加価値を高めて販売したり、海外から輸入したインテリアや雑貨を国内向けに展開したり、自分が広めたい品々を取り扱う楽しみもあるでしょう。自分の腕とセンスのみでいくらでも稼ぐことが出来る仕事です。
⑦コンサルタント・相談系
ファイナンシャル・プランナー

終身雇用から自分のキャリアを作っていく働き方になる一方で、老後に貰える年金は減っていくばかりです。
将来の生活に不安を持つ人や、どうしても貯金ができないという悩みを持つ人は増えています。漠然としたお金の不安を形にして、解決する方法を提案するのがファイナンシャル・プランナーです。
ファイナンシャル・プランナーは老後までのライフプランニング表の作成、家計の見直しがメインの仕事です。また、他の資格や職業を組み合わせて生命保険の販売や投資、相続の相談を手掛ける人も少なくありません。
資格として「ファイナンシャル・プランニング技能士」がありますが、実は資格が無くても仕事をすることはできます。ですが、社会保険制度や保険、金融、不動産など幅広い知識が必要で、毎年のように法改正が行われているため常に知識のアップデートが必要です。
ファイナンシャル・プランナーは個人をお客様とすることが多い職業なので、保険会社や金融機関で働いていた経験があると、信頼感から顧客獲得につながりやすいです。
未経験の場合、一旦FP事務所などに就職して現場を知ることも視野に入れましょう。
経営コンサルタント
経営者の課題を解決する手助けをするのが経営コンサルタントです。
クライアントが持っていないノウハウや知識を提供するため、企業経営や業界、技術に関する高い知識が必要となります。さらに問題を発見する分析力や問題解決力、コミュニケーション能力も必須です。
経営コンサルタントには企業全体の戦略を考えるポジション、IT分野から経営の効率化を提案するポジション、人事制度や採用方法の改善を提案するポジションなどさまざまな立場があります。
一般的には大手コンサルティング会社に所属していた人材ほど独立して有利になる傾向があります。その他、中小企業の元部長や起業家として活躍している人が、実務経験を活かしてコンサルタントとして活躍することもあります。
占い師
クラウドソーシングやスキルシェアで高いシェアを持っているのが「占い」です。不安や悩みを聞いてもらいたい、自分の性格や未来を知りたいと思う人を導くのが占い師。企業経営者や著名人でも占いを信じる人は少なくありません。
必須となる資格はありませんが、タロットや手相など軸となる占いを習得しなければなりません。
最近では対面でなくLINEなどの通話アプリやチャット占いなども人気があります。
SNSやYouTube、TikTokなどで情報を発信して口コミを広げましょう。
⑧代行業務
事務代行

リモートワークの普及により、多くの企業で出社しなくても業務ができる体制ができ始めました。そこで社員を雇用せず、スキルを持った人に事務業務をオンライン上で支援してもらうという考えが事務代行です。
業務は文書の作成やデータ入力、請求書作成、メール対応、WEBサイトの更新など多岐にわたります。依頼者にとっては地方や小規模のため人材確保が難しくても、オンライン上でなら確保しやすいというメリットがあります。
フリーランスにとってもフルタイムから週3日など柔軟な働き方ができます。
ビジネススキルが求められるので事務の実務経験がないと活躍は難しいでしょう。
士業
主な士業には、弁護士、司法書士、弁理士、税理士、社会保険労務士、行政書士、土地家屋調査士、公認会計士、中小企業診断士、不動産鑑定士の「10士業」があります。
国家資格に合格し、登録することでそれぞれ独占的な業務をすることができるのです。
高度な専門知識を持つため一朝一夕では取得できず、中には10年近い学習期間が必要な資格もあります。
中でも馴染みがあるのは弁護士、司法書士、税理士、社会保険労務士、行政書士ではないでしょうか。企業に所属する働き方もありますが、独立している人も少なくありません。
業務内容は資格によって変わりますが、個人や法人の業務を代行したり、アドバイスしたりする点では共通しています。個人を相手にする場合は親族関係や財産など深い内容を扱うことになります。相続など重要な決定に関わることもあるので責任感をもって取り組む必要があります。
法人に関しては事務処理だけでなく、節税や助成金などの提案もすることがあります。経営者にとって身近な相談役として、また経営コンサルタントとしての役割も持っています。
一方で、新規クライアントの獲得は難しいとも言われているので営業力も必須となります。
⑨講師

自分の知識や経験を教えることで、相手に成長してもらうことが講師の仕事です。
講師というと学校の先生をイメージするかもしれませんが、自分の強みを活かせば誰でも講師になることができます。
アクセサリーや手作り石けんなどの作り方を教えること、ヨガインストラクター、スポーツトレーナーも講師の一つです。ビジネス向けではエクセルの使い方や実務での活用方法の指導、新入社員へのマナー研修などでも活躍できるでしょう。
講師は1対1の個人レッスン、1対多数の講習型に大きく分かれています。
個人レッスンでは相手の進捗や理解度に合わせた指導が求められます。
講習型では多くの人が苦手に感じるポイントを理解し、誰にとっても分かりやすい指導ができるかがポイントです。
フリーランスとしての講師は教えるだけではなく、学ぶ側のモチベーションをいかに持続させられるかも大切。途中で挫折されてしまうと収入も無くなってしまうからです。なぜ学んでいるかを定期的に確認させたり、具体的な目標設定をフォローしたりするのも講師の役割です。
生徒が集まらなければ講師として働けません。予備校やジム、社員講習などで人に教えた経験があると、集客に有利でしょう。
教えた経験が無くても、受賞歴や作成した作品などを見てもらうことで集客につながるかもしれません。
⑩可能性が未知数の仕事
YouTuber(ユーチューバー)

2021年の調査では小学生のなりたい職業4位がユーチューバー。年々順位を上げている「憧れの職業」と言えるでしょう。YouTubeが誕生したのが2005年、ユーチューバーが世に認知され始めたのが2015年前後と考えられ、比較的新しい職業と言えるでしょう。
YouTubeに動画を投稿し、その再生回数に応じて広告収入を得ることができます。その他、ユーザーがお金を送ることができる「投げ銭機能」も。チャンネル登録者数や再生回数が多ければ、企業から直接宣伝の依頼が来ることもあり、YouTube以外からの収入も狙うことができます。
ジャンルは多種多様で、チャレンジ企画や雑学系、美容系など様々なので、自分の得意な分野やテーマで挑戦することができます。
一方で人気のあるユーチューバーは上位の数%しかいません。安定した収入を減るためには高い頻度で動画を投稿する必要もあります。
企画の構成、撮影・編集スタッフ、企業との交渉や事務管理を行うスタッフを揃える必要もあるのです。
視聴者=売上につながりますので、SNSを利用した宣伝が主な営業活動になるでしょう。
出典:日本FP協会 2021年小学生「将来なりたい職業」ランキング
フリーランスになる前に注意するべき 10のポイント

フリーランスとして仕事を始めたら、特定の組織に束縛されずに得意な分野を活かして自由な働き方ができることがフリーランスのメリットです。しかし、その一方でさまざまなデメリットや注意点があります。
そこで、この記事では「フリーランスが仕事をする上で注意するべき10のポイント」というテーマで解説し、改善策や対策についてもお伝えします。
1)会社員とは違い収入が安定していない
フリーランスは、会社員とは業務形態が大きく異なり、基本的にフリーランス=個人事業主になります。会社員と比較すると、とくに出勤日・休日といった区分がなく、自由な働き方ができるのが大きなメリットです。
しかし、働き方が自由である反面、収入が安定していないのが大きなデメリットとなります。
顧客がゼロ・スキルが低いままフリーランスとして無計画で独立・開業してしまうと、「収入が不安定」・「いつまで仕事が続けられるかわからない」といった悩みや不安を抱いてしまうでしょう。
独立・開業する前に、顧客開拓や出納のバランスを必ず計画しておきましょう。
できれば、在職中に副業で月20万円以上の収入が得られる状況になって300万円程の貯蓄が貯まってから、サラリーマンを辞めて、独立しましょう。
2)毎年自分自身で確定申告の手続きが必要
フリーランスは個人事業主に該当するため、確定申告の手続きを毎年行う必要があります。
確定申告には白色・青色の2種類の申告方式があります。
青色申告を選択した場合は最大で65万円の青色申告特別控除が受けられますが、一定の要件を満たした人でなければ65万円の控除は適用されません。
- 65万円の控除を受けるには複式簿記による帳簿作成などの条件を満たした上でe-Taxで申告または電子帳簿保存
- 事業規模でない不動産所得や山林所得で青色申告の場合は10万円の控除額
※条件を満たしていて、電子申告以外の方法で申告した場合は55万円の控除額が適用されます。
参照:青色申告特別控除で10万円控除を受ける要件とは? マネーフォワード
3)常に納期に追われる毎日
WEBライター・WEBデザイナー・イラストレーターなど、フリーランスにはさまざまな業種がありますが、納期に追われることが多いでしょう。「常に時間との戦い」と言っても過言ではありません。
クライアントが指示した納期に間に合わせるのが仕事の基本ですから、信頼を損なうことがないようにきちんと守らなければなりません。
やむを得ず納期に遅れそうな時は前もってクライアントに相談しておけば、柔軟に対応してもらえる場合がありまが、頻繁に納期に遅れてしまうと信頼を損ねてしまう可能性もあります。
4)社会的な信用が得られにくい
フリーランスは収入が不安定であり、会社員や士業・医業などに従事する人と比較すると、社会的な信用が得られにくいのが難点です。
特に、開業して1年目は身内や友人といった身近な人から心配されます。「目に見える実績」がないことは、時間が解決してくれますが、開業当初は誰でもツラい目に遭うでしょう。
フリーランスが信用度を上げるためには、売上を確保して安定した生活をできるようになることが一番重要です。間違っても高級車や高級時計を買うことで自分を大きく見せない方が良いでしょう。
身分不相応の買い物で背伸びすることにより、収支バランスが崩れ、何のために仕事をしているのかワケがわからなくなる可能性があります。
また、法人成りして会社を設立し、「社長・役員」といった、特定の地位に就いて仕事をすることもひとつの策です。
5)クレジットカードやローンの審査に通りにくい
クレジットカードやカードローン・住宅ローン・カーローンなど、金融機関からお金を借りるには「継続的に安定した収入の見込みがあること」が条件となります。
フリーランスの場合は、冒頭でもお伝えした通り、収入が安定しにくいため、審査に通過しにくいのが難点です。
あくまで執筆者の経験によるイメージでは、サラリーマンなら300万円でも通る審査が、フリーランスだと500万円は無いと同等の信用が得られません。
下記の2点に留意して、審査に通りやすくなるよう努力しましょう。
・所得を増やして可能な限り収入を安定させる
・個人信用情報に傷をつけないこと(返済の延滞など)
6)有給休暇がない
会社員として働いている方は、勤務先の就業規則に基づき、平日は出勤して土日祝日は休日となっているケースが多いです。有給休暇を取れば、仕事を休んでも給料は支給されます。
しかし、フリーランスは個人事業主であるため、就業規則が存在しません。ある程度自由な働き方ができますが、会社員ではないので有給休暇はありません。
一般的に有給休暇とは、労働基準法に基づき所定の賃金が支払われる休暇のことを指します。フリーランスの場合は、基本的に業務委託として仕事を請け負うため、労働基準法の適用対象外とみなされます。
7)厚生年金に加入できない
フリーランスは、特定の企業や事業所に所属しておらず、個人事業主とみなされるため、厚生年金に加入することができません。
また、これまで会社員として働いていた方が退職してフリーランスとなった場合は、厚生年金から国民年金への切り替えの手続きが必要となります。
日本の年金制度は最大で3階建て構造で、下記のような仕組みとなっています。
- 国民年金 (基礎年金)
- 厚生年金(会社員は加入します)
- 企業年金基金 (ただし加入者のみ)・退職等年金給付
国民年金だけでは仮に40年間継続して年金を支払った場合、国民年金で受け取れる金額は2020年時点で月6万5000円程度です。これだけでは老後の備えが十分ではないので、これをカバーするための保険や年金制度を活用することも検討する必要があります。
おすすめの対策としては、国民年金基金と個人年金保険・個人型確定拠出年金 (iDeCo) があります。
個人年金保険に加入しておけば、生命保険料控除が受けられるので、節税対策としても役立てられます。
公的な個人年金制度として国民年金基金に加入すると、老齢基礎年金に上乗せすることができます。ただし、国民年金の付加年金との併用はできません。
個人型確定拠出年金 (iDeCo) は、確定拠出年金法に基づいた年金制度で、税制上の優遇措置として掛金の全額を控除できるのが強みです。
このような老後の資産形成ができる売上を作れるか?どうか?という点も、独立開業前に確認しておくべきポイントです。
8)業務委託契約の締結が必要
フリーランスは、クライアントから仕事を請け負う際に、業務委任契約を締結することが多いでしょう。
そのため、書面による契約書の取り交わしを行うことが基本となります。ただし、メールやチャットワークなどのオンラインで連絡のやりとりを行う場合は、紙の書類ではなく、デジタルデータで契約を締結することもあります。
クライアントと業務締結の取り交わしを行う前に、契約書の内容について不備な点がないか、一方的に不利な内容が盛り込まれていないか、入念にチェックしましょう。
フリーランスになったら自分の身は自分で守らなければいけないので、このような契約書のチェックにも時間が取られてしまいます。
9)スケジュールの自己管理と健康管理が難しい
会社員は出勤日と休日のスケジュールがきちんと決められていますが、フリーランスは勤務スケジュールについて自分でしっかりと管理をしておかなければなりません。
1日の労働時間・1週間あたりの勤務日数は基本的に自由ではありますが、日々の業務を確実に遂行していくためには無理と無駄のないスケジュールを立てておくことが肝心です。
フリーランスとして続けていくには、仕事のスケジュール管理だけではなく、「健康管理も仕事のうち」です。
会社員の場合は社会健康保険に加入しているため、人間ドックを受けた後に所定の手続きをすれば補助金が出るケースもあります。多くの会社で一定の年齢に達した従業員は人間ドックを受けるように推奨されています。
フリーランスの場合はそのような制度がないので、普段から自分で健康管理に注意しておくことが重要です。健康面での不安があれば主治医やかかりつけ医を持ち、健康診断・検診などを定期的に受けるように意識しておく必要があります。
10)営業力が求められる
フリーランスとして仕事を継続的に獲得していくには、ある程度の営業力が要求されます。
仕事が舞い込んでくるのをただじっと待っていても、仕事を獲得するのはまず難しいでしょう。フリーランスが営業力を発揮する方法は、おもに下記の通りです。
・クラウドソーシングサイトに登録して求人に応募する
・仕事用のホームページやブログを立ち上げる
・SNSを活用する
・交流会やセミナーに参加して人脈を拡大する
まとめ
今回の記事では、「会社員と比較すると注意点やデメリットが多いのでは?」と不安を抱く方もいるかもしれません。
しかし、注意点やデメリットがあることも踏まえた上で、しっかりとした対策を実践していれば、どれも克服して楽しいフリーランス生活をおくっていけるはずです。
反応が良さそうなら、本格的にビジネスを拡大していくようなスロースタートから始めてみるとリスクが少なくて済みます。
是非、この記事を参考にしていただければ幸いです。

