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「ら抜き言葉」気持ち悪い?さ入れ言葉の例文や間違っている点とは?

普段使い慣れているはずの日本語でも、日常会話や文書の作成などで知らず知らずのうちに間違った使い方をしていることがあります。間違いやすい日本語としてよく知られているのが、「ら抜き言葉」です。その他にも、余計な文字を抜いたり入れたりする日本語の誤った使い方はいくつかあります。

そこで今回は、ら抜き言葉をはじめとした間違いやすい日本語の使い方の例や注意点を解説します。

ら抜き言葉とさ入れ言葉とは

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「ら抜き言葉」と「さ入れ言葉」とは文字通り、本来は文法的に必要な「ら」を抜いてしまうこと、または不要な「さ」を入れてしまった言葉を指します。ら抜き言葉は誤用としてよく知られていますが、知ってはいても日常会話やSNSなどに投稿する文章などでつい使ってしまうほど、日常的に使用されています。そしてさ入れ言葉は、正しいと思って使ってしまいがちな言葉です。

ら抜き言葉の歴史は意外に古く、文化庁の国語施策情報「新しい時代に応じた国語施策について」によれば、昭和初期から話し言葉として登場し、多く使用されるようになったのは戦後になってからということです。

現在、ら抜き言葉は話し言葉として比較的ポピュラーになっており、文化庁が行った令和2年度の「国語に関する世論調査」によると、世代を問わずら抜き言葉を使う人の割合は一定以上存在していることがわかっています。また、使い方によっては10~40代の半数以上がら抜き言葉を使うこともわかっており、同調査の過去の結果を見ても年々使う人の割合も増加しています。

参照:文化庁 新しい時代に応じた国語施策について

参照:文化庁 令和2年度 国語に関する世論調査

ら抜き言葉とさ入れ言葉の例と誤用しがちな原因

ら抜き言葉は多くの人が使っているのでなんとなくわかるという方でも、さ入れ言葉がピンとこないこともあるでしょう。まずは、具体的にら抜き言葉とさ入れ言葉がどのようなものなのか、例とともに誤用の原因について見ていきましょう。

ら抜き言葉の例

ら抜き言葉は多くの人が日常会話で使う頻度が高っているので、意識せずに使っていることも多いものです。改めて、ら抜き言葉の例を挙げてみましょう。

・今日はおいしいものを食べれました。
・朝早く起きれず遅刻してしまった。

上記の例は、正しくは「食べられました」「起きられず」です。「ら」を抜いても意味が通じますが、文法的には誤りです。

ら抜き言葉を使ってしまう原因は

ら抜き言葉が使われるのは、可能を意味する「られる」を使う場面です。「られる」から「ら」を省略してら抜き言葉が生まれます。一部の動詞は「れる」のみでも可能という意味にできますが、これは「書く」「読む」「遊ぶ」などの五段活用の動詞のみです。上一段、下一段、カ行変格活用の動詞に関しては「ら」を省略できないため、必ず「られる」としなければなりません。上記の例では、「起きる」が上一段活用、「食べる」が下一段活用です。どちらも「ら」を省略できないため、ら抜き言葉となるわけです。なお、カ行変格活用の動詞は「来る」です。こちらも、「ら」を省略できないのでら抜き言葉で誤用されやすい動詞です。

つまり、本来は「られる」で可能を表さなければならない動詞に対して、五段活用の動詞と同様に「れる」のみを付け加えて可能という意味にしてしまうことが、ら抜き言葉ができる原因といえます。

さ入れ言葉の例

続いて、さ入れ言葉についても例を挙げてみましょう。さ入れ言葉は、以下の例のように「させていただく」という意味を加えることで発生しやすい誤りです。

・明日行かさせていただきます。
・体調不良につき、休まさせていただきました。

一見正しいと思われてしまいがちですが、正しくは「行かせて」「休ませて」なので、余計な「さ」が含まれているというわけです。

また、さ入れ言葉には別パターンも存在しています。

・深夜の人通りは少なさすぎる。
・彼はあまりにもルールを知らなさすぎた。

「させていただく」という意味が含まれていないパターンです。この場合、1つ目は「少ない」の「ない」に後述する否定の意味が含まれていないこと、2つ目は五段活用動詞に「さ」を入れて長くすることで不自然さや違和感感じられるため、誤用の1つに数えられます。

さ入れ言葉を使ってしまう原因

さ入れ言葉は、「させてもらう」の謙譲表現「させていただく」を加えることで起きやすい誤りです。上記の1番目の例が該当しますが、さ入れ言葉を避けて正しい言葉遣いをするには未然形「ない」で考えるとわかりやすくなります。

五段活用動詞で「ない」を使う際、以下のように直前の母音が「あ」となる特徴があります。
行く→行かない
休む→休まない
食べる→食べない

これに対し、上一段活用の「見る」、下一段活用の動詞「受ける」の未然形はそれぞれ「見ない」「受けない」と母音が「あ」ではなく、これらの動詞の場合は「見させていただく」「受けさせていただく」で問題ありません。しかし五段活用の動詞は母音が「あ」となるため、「させていただく」を付けると「さ」が多くなって違和感が生じます。そのため、「さ」を抜くのが正しい使い方です。にもかかわらず、過剰に「さ」を入れ言葉を使ってしまうのが、さ入れ言葉を使ってしまう原因です。

もう1パターンの「~すぎる」に「さ」を入れてしまう例では、「させていただく」という意味を持たないため完全に誤りとまでは言えないものの、不自然さが感じられるため使用を避けた方が無難でしょう。

他にもある同様の誤用例

日常的に使うことが多いら抜き言葉、さ入れ言葉以外にも、似たような文法的に誤った言葉があります。

い抜き言葉

主に「います」という補助動詞を使う際に「い」が抜けるケースです。ら抜き言葉と同様に話し言葉で使われており、意味も通じますが、文法的に誤った言葉です。

・昨日は体調不良で休んでました。
・まだ返信をしてません。

正しくは「休んでいました」「していません」です。意味は通じるもののかなりくだけた印象になってしまうので、書き言葉でも話し言葉でもフォーマルシーンでは使用を避けるべきです。

だ抜き言葉

「だと思います」となる文章で「だ」が抜ける言葉です。

大丈夫と思います。
・今日中に仕事を終わらせるのは大変と思います。

だ抜き言葉も、「だ」を抜いても意味が通じるため使いがちです。しかし本来は「だ」を入れなければ文法的に誤りなので、「大丈夫だと思います」「大変だと思います」としなければなりません。

れ足す言葉

ら抜き言葉にさらに誤りが重なった言葉です。誤用として知られるようになったのは2000年代に入ってからといわれているので、まだあまり知られていないかもしれません。

・明日は待ち合わせ場所に行けれます。
・彼は両手で文字を書けれます。

一般的には違和感があるので使用されることは少ないですが、岡山県や高知県などで方言として使われているといわれるため、一部地域では違和感なく使われることもあるでしょう。しかし、れ足す言葉は、このように「行けます」「書けます」とすべきところに余計な「れ」が追加された明らかな誤用です。

ら抜き言葉・さ入れ言葉の注意点

言葉は時代とともに変化しているので、ら抜き言葉も話し言葉として定着しています。そのため、普段の会話では問題なく使え、違和感も感じにくくなっています。しかし、フォーマルシーンは言葉の変化に厳格といわれるため、誤った言葉遣いは避けるべきです。ビジネス文書や取引先との会話などでは、ら抜き言葉はもちろん、今回解説したさ入れ言葉などの誤用も使わないように注意が必要です。

まとめ

仕事を進めていく上で、取引先などとやり取りをする際に言葉遣いは重要なポイントです。会社員として働いている方はもちろん、起業・独立したばかりの方などは一人ですべてのやり取りをこなす必要も出てくるでしょう。

そのような場合は、今回解説した間違いやすい日本語に注意して、正しい日本語を使うよう心がけましょう。

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この記事を書いた人

Iku

フリーランスメディア編集部。
歴10年以上のWebライター。

在宅ライターの副業をきっかけに、専業ライターとして開業。
主にコラム記事、ニュース記事を執筆。

パソコンとネット回線さえあればどこでも仕事ができる環境を活かし、コロナ前は1年の半分を海外で、現在は日本国内のどこかと自宅を行ったりきたりの生活をしながら自由に働いています。

趣味は旅行、音楽フェス・コンサート。