エンジニアの仕事は、組織に所属して会社員や契約社員として働くほか、個人で企業などのクライアントと契約を結び案件を受注するフリーランスとして働く方法があります。同じエンジニアという仕事でも、会社員とフリーランスには大きく異なる点が多く、会社員と同じつもりでフリーランスに転身してから後悔や失敗を感じるケースがあります。
今回は会社員とフリーランスの違いやフリーランスエンジニアに向いている人の特徴、フリーランスに転身してから後悔や失敗を感じないために行っておくべき対策について解説します。
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会社員とフリーランスの違いとは?

これまで会社員として働いたことしかない方は、フリーランスと会社員にどのような違いがあるのか、よく把握できていないかもしれません。これからフリーランスエンジニアを目指す人、転身を検討している人は、まず組織に属して働く会社員とフリーランスとの違いを把握しておきましょう。
会社員とフリーランスで大きく異なるのは、主に以下に挙げる3点です。
雇用形態
会社員とフリーランスで明確に異なるのが、雇用形態です。会社員には正社員や契約社員などのさまざまな種類の契約があり、すべて勤務先の企業と雇用契約を結んで働きます。これに対し、フリーランスが企業と結ぶ契約は請負契約または業務委託契約である点が、大きな違いです。
雇用契約では勤務先の会社が定めた業務を行いますが、請負契約または業務委託契約では案件ごとに業務内容や報酬が決められている点も異なります。
福利厚生
会社員は、厚生年金や社会保険、雇用保険など、法律で定められた法定福利厚生に加入します。通勤手当や時間外手当に加えて、企業によっては住宅手当や健康診断の費用負担などの充実した福利厚生が受けられることもあります。
フリーランスは、基本的に福利厚生はありません。年金や保険は自分で加入する必要があり、雇用保険への加入は不可能です。
社会的信用度
社会的信用度は、社会的地位や経済力に裏打ちされるものです。会社員の社会的信用度は勤務先の企業に依存するため、大企業に勤めている人ほど社会的信用度は高くなります。勤続年数や年収なども影響しますが、安定的収入が見込める会社員はおのずと社会的信用度が高くなる傾向があります。
フリーランスの場合、今進行中の案件があったとしてもこの先同じ案件が続くとは限らず、収入が不安定になりがちです。そのため、経済的に不安定とみなされてしまい、会社員よりも信用度が落ちてしまいます。
フリーランスエンジニアとして働くメリットとデメリット

フリーランスとして働くことには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。前述した会社員とフリーランスの違いがデメリットに反映することもあります。
以下では、上記のフリーランスと会社員の違いを踏まえて、フリーランスエンジニアとして働くメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
フリーランスエンジニアとして働く最大のメリットは、勤務場所や勤務時間にとらわれず自由に設定できることです。中にはオフィスへ勤務して働くケースがありますが、基本的に自分が希望する場所と時間で仕事ができます。自宅はもちろん、国内外の別の場所でワーケーションをしながら働くことも可能です。場所や時間に縛られないので、家事や育児、介護と仕事を両立したい人にとってフリーランスのメリットは大きいでしょう。
また、フリーランスエンジニアは受注した案件の成果によって収入が決まります。案件を多く獲得したり、掛け持ちで複数案件を進めたりすることで出した成果がそのまま収入につながります。クライアントと単価の交渉を行うことで、収入アップも期待できるでしょう。
デメリット
フリーランスのデメリットとしてまず挙げられるのが、収入の不安定さです。会社員として働いていれば、基本給として毎月安定した収入が得られ、さらに手当も加算されることがあります。しかし、フリーランスの収入は成果に応じた報酬のみなので、案件を獲得できず成果も上げられなければ、最悪の場合収入がゼロになることもあり得ます。
不安定な収入の原因は、フリーランスが自分で案件を獲得しなければならないというデメリットにつながっています。会社員は指示を受けて業務を担当しますが、フリーランスは案件を自力で受注しない限り仕事ができません。
フリーランスエンジニアはやばい!失敗した!と感じてしまう理由

フリーランスエンジニアとして働き始めて、思っていた以上の成果を出して収入がアップした、という人もいますが、すべてのフリーランスエンジニアが順調に仕事をできるわけではありません。中には思うように仕事を進められずに後悔した、会社員から転身したことは失敗だったと感じている人もいます。
なぜ自ら希望してフリーランスエンジニアとして独立したにもかかわらず後悔や失敗を感じてしまうのか、その代表的理由が以下の3点です。
収入が不安定
フリーランスは、エンジニアに限らず収入が不安定なケースが多いものです。企業に雇用されて働く場合、一定額を基本給としてもらえるので毎月の収入は安定しています。ところが、フリーランスには基本給が存在せず、収入は受注した案件によって左右されます。
毎月安定した数の案件を継続的に受注できるフリーランスエンジニアなら比較的安定した収入を得られますが、その案件がいつまでも続くとは限りません。継続案件でも報酬にバラつきが出る場合があるため、継続案件を受注できたとしても毎月の収入が一定ではないこともあります。
このような理由から、フリーランスエンジニアは収入が不安定となります。収入が安定しないことによって精神的に不安を抱えやすいことも、後悔や失敗と感じる要因でしょう。
案件獲得や自己管理に苦労する
企業に雇用されてエンジニアとして働いている会社員は、案件を自分で獲得する必要はありません。企業側から指示された業務をこなしていけば、安定した収入を得られます。一方、フリーランスエンジニアが収入を得るには、自分で案件を獲得するところから始めなければなりません。つまり、営業活動も自分だけで行わなければならないことは、まずフリーランスが最初に苦労を感じるポイントでしょう。
社会的信用度が低い
前述したように、フリーランスは会社員として勤務するよりも収入が不安定であるため、社会的信用度が低くなります。主に金融関係のサービスを利用するときに、社会的信用度が低い弊害を実感することが出てくるでしょう。例えば、フリーランスは会社員と比較すると安定度に欠けるので、クレジットカードの新規発行やローンを組む際の審査が厳しくなったり、賃貸物件を借りることが難しくなったりすることがあります。これが、フリーランスエンジニアが後悔や失敗を感じる原因となり得ます。
支払い能力があると判断できれば、フリーランスでも会社員と同様にクレジットカードやローンを利用できることはありますが、会社員と比較するとやはり審査が厳しくなりがちです。
フリーランスエンジニアに向いている人の特徴

フリーランスエンジニアとして働くには向き・不向きがあり、人によっては会社員として働く方が実力を発揮できることがあります。フリーランスエンジニアに向いている人には、主に以下のような特徴が挙げられます。
自己管理が上手な人
案件にもよりますが、基本的にフリーランスとして働く場合は勤務地や就業時間は会社員のように定められておらず、納期までにきちんとやるべき仕事を完了できさえすれば、いつどこで働いても問題ないケースが少なくありません。勤務場所と勤務時間に自由度が高い分、フリーランスはスケジュール管理が必須です。納期までに案件をこなすためのスケジュール作成や進捗管理、経費の管理などすべてを自分一人で行う必要があります。
また、フリーランスエンジニアは案件ごとに異なる環境で働く機会もあるため、環境の変化に柔軟に対応できる自己管理能力も求められます。このような理由から、フリーランスエンジニアは仕事の進め方や環境の変化への対応のために自分自身をきちんと管理することに長けている人が向いています。
高いコミュニケーション能力とフットワークの軽さを持つ人
コミュニケーション能力の高さ、フットワークの軽さを持つ人、フリーランスエンジニアに向いています。会社員からフリーランスエンジニアとして独立した人の場合、前職のつながりから案件を獲得できることがあるでしょう。しかしそれが長く続くとは限らず、自分自身の手で案件を獲得しなければならない状況も出てくるものです。また、プロジェクトを進めるためにクライアントとのやり取りを行う必要もあります。コミュニケーション能力が高い人は初対面の人でもスムーズにコミュニケーションを取ることができ、やり取りを円滑に進められるので、フリーランスエンジニアに向いているといえます。
案件を獲得する際もコミュニケーション能力が求められることがありますが、加えてフットワークの軽さも大切です。積極的にさまざまな場所へ顔を出して多くの人と交流をして自分をアピールし、人脈を広げてより良い案件獲得のチャンスにつなげられるフットワークを持つ人は、フリーランスエンジニアに向いています。
向上心を持っている人
会社員として働いていると、企業内で研修や勉強会が行われるなど学べる機会が設けられています。しかし、フリーランスになると当然ながらそのような場はなく、自分自身で新たな知識やスキルを身につけなければなりません。学ぶ機会の有無はすべて自分自身に委ねられるので、向上心がなくスキルアップに消極的な人はスキル不足で他のフリーランスエンジニアに劣り、案件が回ってこなくなる事態もあり得ます。
向上心を持っている人なら、常に学習をして新しい知識や技術を身につけられます。身につけたスキルが案件獲得や収入に直結するので、高収入を目指したい、スキルアップしてより専門的な案件を獲得したいなどの明確な目標や向上心を持っている人はフリーランスエンジニアに向いています。
フリーランスエンジニアに向いていない人の特徴は?
フリーランスエンジニアに向いていない人は、端的に言えば上記の向いている特徴を持つ人とは反対の人です。つまり、自己管理やコミュニケーションが苦手で消極的な人は、フリーランスエンジニアとして働き続けることは難しいといえるでしょう。
フリーランスエンジニアとして失敗したくない!できる対策とは

フリーランスエンジニアには、会社員にはないメリットがある一方で、後悔や失敗と感じてしまうようなデメリットもあります。しかし、フリーランスエンジニアの仕事がどのようなものかを理解できていれば、後々後悔や失敗と感じる事態を防げるはずです。
そこで、フリーランスになってから後悔や失敗をしないために知っておきたい対策を解説します。
会社員との違いを理解する
フリーランスと会社員には大きな違いがあることは、フリーランスエンジニアとして働く上でまず理解しておくべきです。たとえ同じエンジニアの業務を担当していたとしても、フリーランスには会社という後ろ盾がありません。自分自身がすべての責任を負う必要があることは、意識しておきましょう。
後ろ盾がないと同時に、フリーランスには生活をする上で必要となる各種保険もありません。会社員から転身する際は、個人で各種保険をカバーする方法を検討しておくといでしょう。
フリーランスのデメリットを把握しておく
自分のペースで自由に働ける、というだけでフリーランスエンジニアになると、会社員と同様に働けずに案件も獲得できず、収入が途絶えてしまう事態に陥る可能性があります。フリーランスとして独立する前に、上記の会社員との違いを理解すると同時に、まずはフリーランスとして働く上で起こり得る、収入がなくなる可能性や自力で案件を獲得しなければならないなどのデメリットも把握しておくべきです。
スキルアップに励む
スキルが高い人ほど、好条件・高単価の案件を獲得できることは明白です。現状でスキルを持っている人でも、学習意欲が低ければ新しい情報をキャッチできず、他のフリーランスエンジニアに差をつけられて仕事を取られることがあり得ます。フリーランスエンジニアとして安定的に働くには、継続的にスキルアップをして新しい知識や技術を学ぶことが必要不可欠です。
企業で働いているとさまざまな研修や勉強会に参加できる機会がありますが、フリーランスは自発的に勉強やスキルアップをしようとしない限り、新たな知識を身につけることは困難です。積極的に学ぶ場を作る、勉強する時間を作るなどスキルアップに励むことは、フリーランスエンジニアの後悔や失敗を防ぐ策となるでしょう。
フリーランスエンジニアは仕事に必要なスキルを身につけることはもちろん、営業やプロジェクトを進める際に必要なコミュニケーションスキルも求められます。語学スキルがあれば仕事の幅を広げやすくなるので、これらのスキルを身につける努力も必要です。
フリーランス向けエージェントを利用する
基本的にフリーランスは自分自身で仕事を獲得する必要がありますが、案件受注に行き詰まった、なかなか高単価の仕事が見つからないなどの悩みを抱えることもあるでしょう。そのようなときは、フリーランス向けのエージェントの利用がおすすめです。
フリーランス向けエージェントに登録していると、希望条件などをヒアリングした上でアドバイザーによるサポートや案件紹介などを受けられます。案件獲得のための条件交渉や契約などもサポートしてもらえるので、高単価案件を獲得しやすくなるでしょう。
まずはキャリアを積んでいこう!
フリーランスエンジニアは企業などの組織から独立して自分自身のみですべての業務を行い、責任を負う立場となるため、会社員とは大きく違う働き方と感じることが多いのではないでしょうか。その点を事前によく理解していないと、フリーランスになってから後悔や失敗をしてしまいがちです。フリーランスエンジニアとして働く上で向いている人の特徴はいくつかありますが、会社員との違いをきちんと理解して対策をしておくことで、後悔や失敗は防げます。
基本的に自分一人ですべてを行うフリーランスエンジニアですが、現在はオンラインで利用できるフリーランスエンジニア向けエージェントが多数あります。今回おすすめしたエージェントの利用を含めて、フリーランスエンジニアとしてのキャリアを積んでみてはいかがでしょうか。
フリーランスのPMOとして働きたい!未経験でも可能?メリット・デメリット・年収
フリーランス・Javaエンジニアの報酬は高い?年収・収入・単価を紹介
フリーランスエージェント・仲介業者とは?目的別ランキング6選

