令和の時代、会社に雇用される方法以外にも様々なワークスタイルが増えています。
その中の一つが、「フリーランス」です。
実際、フリーランスとはどのような働き方でどんな業種があるのでしょうか。
フリーランスの仕事の内容や、気になる年収・収入についても職種別で解説していきます。
フリーランスの仕事ってどんなことをやるの?

【フリーランスの仕事とは?】
フリーランスは会社に所属せず、直接クライアントと業務委託契約や業務請負契約を結び、依頼された商品・サービスを納品した後に収入を得ます。『1件あたり○○円』という出来高制の報酬が一般的です。
フリーランスは、商品・サービスの提供ができればよいので、原則としていつ・どこで・どのように働くかは自分自身で決められます。クライアントから「この時間帯は連絡取れるようにしてほしい」といった要望はあるかもしれませんが、命令されて決まった場所に出勤したり、時間拘束されて働くような関係ではありません。
フリーランスは自分の知識と経験、スキルを活かして働くため、独立性が高い存在と言えるでしょう。
また、よく間違えやすいのは「個人事業主とフリーランスは同じ意味なのか?」ということです。
個人事業主とは税法上の区分けの言葉で、「法人」と「個人事業主」の2種類です。
管轄の税務署に開業届を提出しており確定申告する人を指します。一方、フリーランスは働き方を表現した言葉です。
個人事業主でなくても「サラリーマン(雇用契約)をしながらフリーランス(委託・請負契約)でも働く」ということも、副業OKの会社なら可能です。
よって、 個人事業主=フリーランス というわけでは決してありません。
フリーランスの魅力とは?

【フリーランスの魅力とは?】
「自分の好きな働き方・好きな仕事を実現できる」ことです。
経済産業省の調査によれば、仕事上の人間関係や就業場所、プライベートの両立に満足しているフリーランスは7割を超えています。社会的地位や豊かな人脈に満足を感じる人も6割と高い割合です。
また、自分の能力やアイデアが売上に直結することも、フリーランスの魅力です。サラリーマンはいくら頑張っても給料にすぐに反映されることは少ないですが、フリーランスは稼いだ売上をそのまま手に入れることができます。職種にもよりますが、サラリーマンの時の倍以上稼いでいるフリーランスも多く存在します。
出典:経済産業省
出典:総務省統計局
フリーランスの働き方とは?

フリーランスが活躍できる働き方は様々です。「フリーランスだからこれ!」と決まっているわけではありませんが、パソコン1台・自分の体1つで仕事が完結する働き方が主流です。
その中でも、フリーランスとして働きやすい職種はWEB関係、IT関係でしょう。
基本、パソコン一つで完結する仕事なので、場所の制限がありません。極論ですが、インターネットさえつながっていれば海で釣りをしながら仕事もできてしまうのです。
作業時間帯も、クライアントとの打ち合わせを除けば基本的に自由なので地球の裏側にいても仕事に差し支えないでしょう。
また、対人スキル系もフリーランスが活躍しています。
人と接する仕事で、例えば営業代行やカウンセラー、占い師などが挙げられます。
クラウドソーシングサイトを見ていると、「お悩み相談」「占い」といったコンテンツが数多く出品されています。
心理カウンセラーなどの資格や経験がある人はもちろん、資格が無くても「話の聞き上手と言われる」「いつも後輩から相談される」という人なら挑戦ができる仕事です。
人と接する仕事ですが、最近ではZOOM(ズーム)などを利用しオンライン上で行うことも多く、特にカウンセラーや占いはほぼオンラインで完結します。
実際に人と会う必要が無いので、全国どこからでも活躍することができます。
フリーランスの年収・収入はどれぐらい?

フリーランスで働く場合、一番心配なのは収入のことではないでしょうか。
経済産業省の調査によると、フリーランスを本業としている人の年収は「200万円~300万円未満」が最多となっています。
これは雇用されている人の年収とそれほど変わりません。金額ごとの人数の割合もほとんど変わらないため、サラリーマンと会社員の生活感は基本的には同じとも言えます。
年収が1000万円以上の割合もフリーランス・サラリーマン共に約3~4%と同じくらいです。
しかし、調査によると精神的に満足している人が7割を超える一方で、収入に満足している人は3割台にとどまっています。
参照:経済産業省
フリーランスは不安定さや経営リスクに対し、得られる収入に不満を感じやすい働き方です。ただし、今後ともフリーランスとして働きたいと考える割合は約8割と非常に高いことも特徴です。
今は収入に満足していないけど、自由な時間を有効活用して、もっと売上を伸ばそう・もっと自由に色々とチャレンジしてみよう!と考えている人が多いのかもしれませんね。
収入・給与はどうやって決まる?

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フリーランスの収入は業種によって大きく差がでてきます。
1000万円を超える年収を狙える業種や平均年収が600万円以上の業種もあれば、全体的にがんばっても300万円台と収入が低い業種もあります。
この収入の差は一般的には難易度と需給によって決まってきます。
- 難易度が高い×需要が多い = 年収が高い
- 難易度が低い×需要が少ない = 年収が低い
誰でも始めやすい仕事は、受注競争も激しくなり単価が下がってしまいます。
一方、高度な知識や長年の経験が必要とされる業種の単価は、高くなる傾向があります。
ただし、同じ仕事であってもあなたと他の人が同じ金額をもらえるとは限りません。
フリーランス本人自身の価値も反映されるからです。持っているスキル、過去の実績、クライアントとの信頼関係、交渉力によっても変わります。
フリーランスの仕事一覧 職種別・年収を徹底解説!
ITエンジニア

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DX(デジタルトランスフォーメーション)がトレンドの今、IT分野への投資は企業経営の効率化に欠かすことはできません。さまざまなクライアントの要望を実現するため、多くのカテゴリーでITエンジニアは高い需要があります。
さらに専門的な知識や経験が必要であることや、クライアントが主に法人であり支払い能力もあることから、平均的な年収は約700万円〜1500万円と高い水準にあります。
ITエンジニアは、工程のどの位置にいるかによって収入が変わってきます。
上流工程と呼ばれる開発の初期段階で活躍するエンジニアは、年収1000万円以上のことも少なくありません。ただし、求められるスキルも高くなります。
クライアントの要望を読み取るコミュニケーション能力、要件定義や設計を行えるだけの技術力、実際に作業するプログラマーを導くマネジメント力が求められるのです。要望を満たせるフリーランスは少ないため、安定した受注が望めるでしょう。
そして、仕様書や設計書を元にシステムを作成するのがプログラマーです。年収は700万〜1500万円と幅がありますが、安定した収入を得ることができます。
PHP、Java、Pythonなど使用するプログラミング言語によっても差があります。
コンサルタント

自分の専門性を活かしてクライアントの課題を解決したり、新しいアイデアを提供したりする仕事がコンサルタントです。年収は600万円~2000万円と高い水準にあります。
この仕事は依頼内容や個人のスキルによって年収の差が大きくなりやすいでしょう。
報酬のタイプは主に以下の3種類に分類されます。
- 1時間あたりの相談料が決まっているタイプ
- サブスクリプション契約のように1ヶ月あたりの料金が定額なタイプ
- プロジェクト毎に報酬が決まっているタイプ
これらの線引きを曖昧にして業務を進めてしまうとトラブルに繋がるので、しっかりとルールを決めて契約書に盛り込んでおく必要があります。
コンサルタント業は経営戦略、労務関係、業務改善、販路拡大など相談内容が多種多様。
企業に所属している場合よりも自分の強みを活かすことができるでしょう。
ただし、薄い知識しかないor経験を実力以上に誇張してしまうと、顧客とトラブルになってしまい、「詐欺罪」になる場合があるので、お金が欲しいからと言って、虚偽や中途半端なことはしない方が良いでしょう。経営コンサルタントを名乗りたいなら中小企業診断士の資格やMBA を保有することをおすすめします。参照:インターネットをめぐる消費者トラブル 消費者庁
士業

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弁護士、司法書士、行政書士、税理士、社会保険労務士、中小企業診断士、などいわゆる「士業」の資格を活かすフリーランスです。年収は800万円以上が約30%を占めています。
「独占業務」と呼ばれ、資格を持っていないと業務そのものができないことも年収が高い理由の一つです。
書類作成や代理業務以外にも、豊富な知識からコンサルタントとの相性も良く高い年収を狙うことができます。
スキルはもちろんですが、いかに顧客を獲得するかが年収の差に繋がることも。
社会的な信頼度のある仕事なので、肩書+コミュニケーションで集客力をつけることが大切です。
営業代行

ビジネスの入口となる「営業代行」もフリーランスの活躍の場です。
仕事内容はその名の通り、クライアント(企業)から依頼を受けて営業を代行すること。
成果報酬と固定報酬に分かれており、能力次第では年収1000万円以上を狙うことも可能です。
マナー、交渉力、プレゼン能力などの対人スキルはもちろん、営業する物やサービスに対する知識も不可欠です。ビジネスマンとしての総合的な能力が試される業種と言えるでしょう。
平均年収が見込める仕事一覧
動画クリエイター

最短1ヶ月で動画編集スキルが身につく!【クリエイターズジャパン】
動画クリエイターは撮影された動画をつなぎ合わせ、BGMや字幕を入れて1つの映像作品にする仕事です。ネットメディアの発展により動画広告市場も伸びており、平均年収は400万円〜700万円程です。
未経験者でも比較的始めやすい業種の1つとも言われており、企画立案から台本作成、撮影やナレーションと活躍の幅を広げればさらに年収を上げることもできます。
ビジネス系

経営企画や新規事業立ち上げ、人事、経理、法務、マーケティングなど会社員時代の経験を活かせる業種です。即戦力として期待され、クライアントの業務支援が主な仕事であり部署の一スタッフのように働くこともあります。
平均的な年収は200万円~400万円。比較的収入が安定しやすい業種ですが、データ入力業務のような難易度が低い仕事では年収が低くなる場合もあります。
WEBデザイナー

WEBサイトのレイアウトをデザインするのがWEBデザイナーです。見栄えだけではなく使いやすさや分かりやすさも考慮に入れたデザインセンスが求められます。
そんなWEBデザイナーの年収は300円~600万円です。
年収を上げるためには、デザインスキルを活用してロゴのデザインなど幅を広げてみるのも良いでしょう。また、WEBデザイナーはHTML、CSS、PHP、JavaScriptといったプログラミング知識を持つ人も少なくありません。WEB系エンジニアとしても活躍できる可能性があります。
プラットフォームのデザインの仕事であれば、開発初期からアドバイザーとしてプロジェクトにWEBデザイナーが同席することもあります。年間でまとまった大型案件を受注できれば700万円以上も十分可能です。
フリーランス 未経験・初心者 におすすめ! の仕事一覧
WEBライター

WEB上のコンテンツ作成で欠かすことができないのがWEBライターです。クライアントから提示されたテーマに応じた記事を作成する業務がメインです。年収100万円~400万円が多い業種とされます。
商品紹介のような初心者でも始められるものもあれば、医療や金融など専門性が求められるものもあります。在宅の記事作成だけでなく、企画や構成・現地取材や撮影など、幅広く対応できるほど収入アップを狙いやすいでしょう。WEBライターとして基礎を学び、数年後に取材ライターに挑戦!というキャリアチェンジも目指せます。
インストラクター・講師

ヨガのインストラクター、スポーツトレーナー、資格講座の講師など誰かに教えることを仕事にするフリーランスです。平均年収は300〜450万円ほどですが、人気次第で短時間・高収入を得ることもできます。料金設定は1コマ単位、1ヶ月単位、コースに応じた一定期間が主流です。
ジム・クラブや予備校と業務委託契約を結んだり、プライベートレッスンを行ったりと収入を得る方法もさまざまです。未経験でも始めやすい一方、教えられるだけの専門的な知識が必須になります。
平均年収はあくまで「平均」の話
ここまで見ていくと、「このくらい稼げるならフリーランスになりたいな」と思ってしまいますよね。ですが、この記事でご紹介した年収はあくまで「平均」です。
では、実際にどの行動に収入の差がうまれるのでしょうか?
交渉力、営業力で収入に差が出る

フリーランスは同じ業種でも人によって収入に大きな差が出てきます。
まず一つ目のポイントは交渉力と営業力です。
金銭面では、自分がクライアントなら「安いほうがよい」と感じますよね。サラリーマンが定期的な昇給があるのに対して、フリーランスは自分から交渉をしない限り単価が上がることはほぼありません。適切なタイミングや反応を見抜き、自分の要望を伝える必要があります。
また、営業力も必須です。素晴らしいスキルを持っていてもクライアントがいなければ仕事は勝手入ってくることはありません。まずは自分のポートフォリオをまとめて、自己アピールをしていきましょう!
働き方で差が出る
2つ目のポイントは、仕事の受注形態です。
ガツガツ働いて稼ぐ、趣味と仕事のバランスをとる、子育てをしながら働くなど、働き方は十人十色。
サラリーマンと違いフリーランスは働いた量・単価が収入に直結するため、仕事を頑張るほど平均年収より高くなるでしょう。逆に、パートタイム的に時給で働いた場合は平均年収より低くなる場合が多いです。
では、年収を増やすためにできることを更にに深掘りしていきましょう。
フリーランスが年収を増やす方法とは?
専門性を高める

IT系フリーランスエンジニアを徹底サポート!!<ギークスジョブ>
誰でもできる仕事は収入も低くなる傾向があります。競争も激しいため1案件を受注するのも大変です。常に専門性を高める努力が必要となってきます。
見落としがちなのは、クライアントがフリーランスの専門性を確かめる方法を知ることです。新規クライアントは案件への提案内容、ポートフォリオ、過去のキャリアや実績、保有資格から実力を量ろうとします。どのように自分の専門性を示すかも意識すると良いでしょう。
また、どんな職種であっても知識のアップデートを欠かすことはできません。
例えば、IT分野では数年で技術が陳腐化してしまうことは珍しくありません。デザイン関係であればトレンドを知っていなければ古臭くなってしまいます。法律関係でも毎年のように改正が行われているので、日々の研鑽が必要になってきます。
単価の高い仕事を受注する

フリーランスはクライアントごとに契約をします。クライアントが違えば支払われる金額も変わるので、常にアンテナを張り巡らせる必要があります。
急ぎの仕事であったり受注する人が少なかったりすれば単価が上がるなど、単価が決まる要素は様々です。ただし、「相場はあっても定価は無い」という点に注意が必要です。契約はお互いが納得したところで決定することを忘れてはいけません。
受注する側にとっては「1案件10万円くらいかな」と思っていても、クライアントにとっては「5万円ぐらいで頼めるかな」と思っていることもあります。常にギャップが存在するので安請合いになっていないか探る必要があります。
また、自分の商品・サービスに付加価値をつけるのも大切です。例えばWEBライターがWEBデザイナーのスキルを習得すれば、WEBサイトの作成だけではなくサイト内のコラム記事作成やメンテナンスも提案できるようになります。クライアントとしては、「コストが上がっても手間が省けるなら依頼したい」とメリットを感じてくれる…というように、収入アップのためには創意工夫が求められます。
信用度を上げる

フリーランスの商品は自分自身。クライアントの信用を得られればリピート案件が確保でき収入の安定に繋がるメリットがあります。さらに報酬の高い仕事を任せてもらえるチャンスも高まります。
クライアントにとっても安心して任せられるフリーランスは貴重な存在です。お互いの関係が深くなれば、細かい指示や確認工程を省略することができ、コミュニケーションコストを下げることもできるからです。そのフリーランスをキープしておくためにクライアントが単価の引き上げを提案するなど、条件を改善してくれることもあります。
時間を効率的に使う

年収を上げるためには働く量を増やす必要がありますが、精神や体力には限界があります。フリーランスにとってどうやって時間を効率的に使うかはサラリーマン以上にシビアです。大切なことはお金を生み出すための時間を確保することでしょう。
多くのフリーランスが時間を割きたいのは依頼された案件を作業する時間です。プログラマーならコードを書く時間、WEBライターなら執筆する時間、営業系ならアポイントや商談の時間です。逆に営業、宣伝、経理処理などの時間は可能な限り減らす必要があります。
そのためには事務代行を依頼する、ビジネスチャットツールやクラウドサービスでクライアントとの情報共有を高める、会計ソフトを使うなど業務効率化を進める必要があります。受注した業務も契約上問題がなければ、簡単な工程はクラウドソーシングで発注するなどしてメインとなる業務に集中できるよう意識しましょう。
交友関係を広げる

「仕事は足で稼ぐ」という言葉があります。個人宅や企業に気合と根性で飛び込み営業をするスタイルのことで、インターネットが普及した今ではちょっと時代遅れな響きがありますよね。ですが、自分から見込み客を探しに行くという本質は変わっていません。
商工会議所のセミナー、業界団体の勉強会などでは企業の経営者や他のフリーランスに出会うことができます。参加者はビジネスチャンスやアイデア探し、自分のスキルアップに積極的な人ばかりです。特にフリーランス同士は助け合いの精神も旺盛。自分でも忘れていたころに連絡が来ることもあります。
FacebookやTwitterなどSNSを通じての人脈を広げることも必要です。日常的に仕事以外のプライベートなことも発信するのもよいでしょう。
交友関係を広げることが苦手なら、人を繋げることが得意な人との関係を深めましょう。困ったときに相談するとツテで業界人を紹介してくたりと、一気に交友関係を広げてくれるかもしれません。
フリーランスの働き方をチャレンジしてみよう!
フリーランスとして働きたい、独立したいと思っていても、会社員と比べてどのくらいの差があるのか不安ですよね。
業種別の比率としては会社員とフリーランスでの年収の差はそれほどありませんが、業種によって需給による収入の差があります。また、同じ業種でもスキルや営業力によって個人差が大きく出やすい点にも注意しましょう。
ここで紹介した業種は一例ですが、フリーランスとして独立をするための参考にしていただけたら幸いです。

