目上の方へのメール、またはビジネスメールは、「拝啓」の後に時候の挨拶と本文、そして締めの言葉という構成を守って書くのが基本です。締めの言葉には、「皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます」や「貴社のますますのご発展を心より祈念しております」などの一般的な言い回しがありますが、毎回同じフレーズを使ってメールを締めていませんか?
締めの言葉がいつも同じフレーズという場合、季節に合わせたフレーズを使ってみると相手への印象が良くなり、スムーズなコミュニケーションが期待できます。そこで今回は、季節に合わせて使えるメールの締めの言葉を12ヶ月分ご紹介します。
以下の記事とともに、メール作成の際の参考にしてみてください。
メールで重要な締めの言葉

メールが一般的に普及するようになってからは、さまざまな場面でメールが活用されています。これまでの紙に手書きする手紙のみでの連絡だった内容もメールで手軽に送れるようになり、ビジネスでメールを書く機会も増えています。メールは手軽に書いて送れるとはいえ、文章まで簡略化することは避けたいものです。
特に目上の方へ送るメールやビジネスメールでは、紙に書く手紙などと同様にきちんと挨拶や締めの言葉を使うことで失礼にあたることがなく、相手を気遣うことでスムーズなコミュニケーションができます。そのため、冒頭の挨拶とともに締めの言葉も重要といえるでしょう。
締めの言葉は、「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」や「ありがとうございます」などの定番フレーズを使ってもいいですが、いつも同じフレーズばかり使ってしまいがちです。毎回同じ締めの言葉を使うのではなく、季節に応じた締めの言葉を使うように意識していると、決まったフレーズを繰り返すことを防げるとともに、送信先の相手を気遣う気持ちを示せるので良い印象をつけられるメリットがあります。
季節に合わせて使える締めの言葉の例

挨拶状などで冒頭に書く文章として、「〇〇の候」という時候の挨拶はよく知られています。このような挨拶と併せて、メールを締めるためにメールを送信した季節に合わせた締めの言葉を使いましょう。
締めの言葉は基本的に季節に応じた言い回しに相手を気遣う内容を加えたものであるため、使う季節に合わせて適した言葉を選ぶ必要があります。そこで、四季それぞれで使える締めの言葉を月ごとにご紹介します。
春に使える締めの言葉
春は季節の変わり目であり、新しいシーズンが始まる時期でもあります。締めの言葉でも、朝夕の寒暖差が大きく体調を崩しやすい季節の変わり目、3~4月であれば新しい季節を迎える前後の忙しい時期を気遣う内容を含んだフレーズを使用します。徐々に暖かくなり芽吹きの季節となる5月は、新緑や初夏、梅雨を迎える前の時期を表現した締めの言葉を使ってみましょう。
3月に使える締めの言葉
- 季節の変わり目で寒暖差が激しい時節柄、どうぞご自愛ください。
- 新年度前でお忙しいとは存じますが、何卒よろしくお願いいたします。
- 朝夕の寒暖差が激しい時期ですので、ご自愛専一でお過ごしください。
※「ご自愛専一(ごじあいせんいつ)」とは自分自身を第一になさってくださいという、相手の健康を気遣う言い回しです。
4月に使える締めの言葉
- 新年度を迎えてご多忙かと存じますが、お体に気をつけてお過ごしください。
- まだまだ寒さが残る時期ですので、お風邪を召されませんよう、どうかご自愛ください。
- 花冷えの折、どうぞお健やかにお過ごしください。
5月に使える締めの言葉
- 風薫る爽やかな季節、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
- 連休明けのお忙しい時期とは存じますが、ご無理なされませんようご自愛ください。
- 梅雨入りも間近でございますので、体調を崩されませんようご自愛ください。
夏に使える締めの言葉
6月は梅雨の時期に入り、梅雨ならではの長雨や寒さで体調を崩しやすくなるので、それらに関する内容を締めの言葉に加えてみましょう。一方、梅雨明け後の7月以降は暑さが厳しくなることが多いので、暑さや暑さによる体調不良を気遣う内容の言葉を使用できます。梅雨明けが長引いている場合は、梅雨明けが待ち遠しいという内容を使ってもいいでしょう。
6月に使える締めの言葉
- 長雨が続くこの頃ですが、お体にお気をつけてお過ごしください。
- 梅雨冷えの日もございますので、くれぐれもご自愛ください。
- 長雨の折、どうぞご自愛ください。
7月に使える締めの言葉
- 梅雨明けが近づいて参りました。お体にお気をつけてお過ごしください。
- 梅雨明けとともに、暑さが本格化しております。どうぞご自愛ください。
- 暑い日が続いておりますが、くれぐれもご自愛ください。
8月に使える締めの言葉
- 厳しい暑さが続いておりますので、お体をご自愛のほどお祈り申し上げます。
- 連日猛暑が続き疲れが出る頃ですので、くれぐれもご自愛ください。
- 酷暑の折柄、何卒おいといくださいませ。
※「おいといください」とは「厭う(いとう)」という相手をいたわる意味を持つ言葉からきた言い回しで、ビジネスシーンでも使用可能です。
秋に使える締めの言葉
秋は暑さがまだ残るものの、だんだんと涼しくなってくる季節です。9月頃はまだ暑さに関する内容が含まれますが、時期が進むにつれて秋の冷えや季節に関する締めの言葉が使えるようになります。
9月に使える締めの言葉
- 朝夕は涼しくなってきましたので、お風邪を召されませんようご自愛ください。
- 残暑厳しい折柄、くれぐれもご自愛ください。
- 夏の疲れが出やすい時期でございます。お体にお気をつけてお過ごしください。
10月に使える締めの言葉
- 秋冷の折、体調などを崩されませんようお気をつけください。
- 秋雨が続く時期でございます。何卒おいといくださいませ。
- 秋涼爽快の折、ご健康にご留意されてください。
11月に使える締めの言葉
- 朝晩の冷え込みが厳しくなっております。ご自愛専一でお過ごしください。
- 年末に近づき、一段とご多忙になる時期かと存じますが、どうぞ健康にご留意ください。
- めっきり冷え込むようになりましたので、お風邪を召されませんようご自愛ください。
冬に使える締めの言葉
冬に使える締めの言葉は、寒さを原因とした体調不良を気遣う内容がメインです。さらに、12月や1月は年末年始にかかわる内容を取り込むことがあります。
12月に使える締めの言葉
- 年末ご多忙の折かと存じますが、お体にお気をつけて穏やかな新年をお迎えください。
- 本年は大変お世話になりました。よい新年をお迎えください。
- 来年も、ご支援ご厚情を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
1月に使える締めの言葉
- 本年も変わらぬお付き合いのほど、何卒よろしくお願いいたします。
- 極寒の折柄、くれぐれもご自愛ください。
- 寒さ厳しき折、ご健康にお気をつけてお過ごしください。
2月に使える締めの言葉
- 厳しい寒さが続いております。くれぐれもお体にお気をつけてお過ごしください。
- まだまだ寒さが続きますので、お体を大切になさってください。
- 寒さの中にも春の兆しが感じられる頃となりました。どうぞお健やかにお過ごしください。
まとめ
ビジネスメールは一般的なメールの書き方と異なるポイントもあるので、書くときに挨拶や締めの言葉に迷ってしまいがちです。今回取り上げた締めの言葉とともに、こちらの記事も参考にビジネスメールを作成してみましょう。
メールの締めの言葉は季節に合わせて書けば毎回同じフレーズを使い回すことを防げる上、相手を気遣う気持ちを伝えられます。自分に対する相手の印象アップも期待できるので、メールを書く季節に合わせた締めの言葉を上手に使い分けてみましょう。
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