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ホームページ制作を依頼する前に知っておきたい、費用・相場

ブログやSNSなど、個人や会社のアカウントを作って情報を発信することが定着してきました。ですがインターネット上の正式な活動拠点としての認識は「自社のホームページ」が根強いでしょう。とくに、フリーランスや企業のようにビジネスシーンでは欠かすことができません。しかし、効果のあるホームページを作るためには専門業者の協力が必要です。

この記事ではホームページの必要性や相場など、制作依頼前に知っておきたい点をご紹介します。

ホームページの役割とは?

ホームページとは「自身や会社のインターネット上のページ全体」のことを指しており、WEBサイトとも言います。

他にも色々な意味を持っており、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどインターネットを利用するためのブラウザを起動したときに最初に表示される画面のことや、WEBサイト全体の玄関にあたるトップページのことをホームページと呼ぶこともあります。

ホームページの特徴とは?

ホームページはインターネット上での店舗や会社にあたります。トップページを中心にして、いくつものページから構成されることがほとんどです。会社概要、事業内容、サービス情報、採用情報など多くの情報を整理しつつ提供できます。そのため、ホームページは「顔」とも言える存在と言えるでしょう。

同じページに行けば、いつでも同じ情報を見ることができるのも特徴です。当たり前に感じるかもしれませんがブログやTwitter・InstagramなどSNSは新しい情報がドンドン生み出され、古い情報は見つけにくくなります。同じページに行っても表示される情報は変わってしまうのです。

ホームページは流動的な情報よりも土台となる情報を掲載しますのでインターネット上での看板となりやすく、信用力やブランド力も高くなります。しかし、団体、代表者、製品・サービスの名前を相手が知っていないと検索エンジンに表示されにくい傾向があります。そのため、ブログやSNSなども活用して集客に結びつけることも少なくありません。

デザインの自由度が高い

ブログやSNSはデザインが決まっており、ユーザーが好きに使い方を変えることはできません。しかし、ホームページは自分が作りたいデザインや機能を盛り込むことができます。画像やアニメーションを盛り込むなど、デザイン性やオリジナリティが高いホームページは他社との差別化にも繋がります。

制作にはプログラミング言語やデザインなど専門的な知識が求められ、費用と時間もかかります。ですがホームページは情報量が多くてもページ表示を速くできたり、セキュリティを高くしたりと高度な対策ができるため、ビジネスに多く採用されています。

ホームページにも種類がある

自由度が高いホームページは目的によっていくつかの種類に分類されています。

  • コーポレートサイト
    会社や事業を紹介するためのもので、ホームページといえばコーポレートサイトを思い浮かべる人も少なくないでしょう。コーポレートサイトは汎用性が高いのが特徴で信用力向上、商品・サービスの売上アップなど、さまざまな効果が期待できます。

    コーポレートサイトから商品・サービスの情報だけを取り出してホームページを作ることもあります。身近な例では、美容関係の分野で商品のブランド力を高めるために盛んに行われています。

    採用活動でもコーポレートサイトは欠かすことができません。応募者はホームページを細かくチェックします。自分と雰囲気が合わなかったり、記載に不審点があったりすると避けられてしまうこともあります。一方でホームページが無ければ採用自体が難しくなる恐れもあるのです。
  • ランディングページ
    基本的に1ページだけで作られ、特定の商品・サービスの購入を目指しています。WEB版のチラシとも言われていますが、ランディングページ内で販売や問合せのように具体的な行動を促していることが特徴です。

    上下に長いレイアウトが一般的で、商品・サービスの魅力、効果、根拠、利用したお客様の声、価格などがストーリーのように記載されています。そのため、短期的に集客や売上を狙うのに適しているホームページと言えるでしょう。
  • オウンドメディア
    「自らが保有するメディア」の意味で、従来のホームページの「高頻度の情報発信に向いていない」という弱点をカバーする存在です。ブログ形式で自社の商品・サービスやターゲットとする顧客が関心ある情報を発信します。ランディングページと違い、中長期的にコンテンツを発信してファンを生み出し、継続的な集客が期待できます。
  • ECサイト・ネットショップ
    Amazonや楽天市場のようなネットモール機能を、自分のホームページに持たせものです。自らのホームページで販売すると顧客は「このお店で買った」と認識してくれるので、ブランド力向上に繋がります。さらに、販売のたびに発生する手数料を削減することもできます。

ホームページの制作相場は?

ブログやSNSは無料でも手軽に利用することができます。一方で、さまざまなデザインや機能を持たせることができるホームページは、デザインやプログラミング、ロゴ制作など費用がかかります。ここでは、フリーランスと専門業者に依頼した場合の相場を、コーポレートサイトを例に見ていきましょう。

フリーランスに依頼した場合

フリーランスに依頼した場合、人件費や宣伝広告費などが少ないため、比較的安価な値段のことが多いでしょう。打合せする人と制作する人が同じなので、コミュニケーション齟齬が起こりにくく、要望を的確に伝えやすいこともあります。

基本的に1人で制作するため、ボリュームがあり機能が高度なホームページには対応しにくい面も。その場合は納期を長く取ったり、フリーランスでなく業者に依頼したりと方法を考えましょう。

また、個性的なデザインを強みにしているフリーランスに依頼すれば競合他社との差別化にも繋がります。

ランディングページや数ページのホームページを依頼した場合は5~10万円程度が相場。一方、5~10ページの一般的なホームページは10万円~30万円程度です。

コーポレートサイトには以下のような情報を載せます。

  • トップページ
  • 会社概要
  • 事業内容
  • アクセスや問合せフォーム
  • その他の情報

中規模~大企業向けの10ページを超えるものや、多様な決済方法に対応したECサイトになると30万円~100万円以上が相場です。事業内容や採用情報などをより詳しく説明することができるため、広告としての効果も向上します。この水準になると対応できないフリーランスもいるでしょう。

さらに集客に力を入れる場合はSEO対策(検索エンジン最適化)も必要です。SEO対策をフリーランスに依頼した場合は1万円~30万円と幅があります。SEO対策はホームページを全体的に対策する必要もあるため、フリーランスの場合は部分的改善までになることもあります。

専門業者

専門業者に依頼した場合は、制作に関わる人も多いため費用はフリーランスに依頼するより高くなります。ですが、役割を分業しているため個々の専門性が高く、安定した品質が期待できるでしょう。

高い技術力を活かして、動画やアニメーションを多用したり、販売や予約システムを組み込んだりとさまざまな要望にも対応しています。

ランディングページは10~60万円程度が相場です。ランディングページは情報発信だけではなく、購入や申込みなど行動を促すもの。価格を優先しすぎると品質が低下し、宣伝効果が薄れてしまうこともあります。そのため、マーケティング調査が行われ、デザイン性も活かされる30万円程度が1つの目安になるでしょう。

5~10ページのコーポレートサイトは30万円~100万円、中規模~大企業向けになると50万円以上が相場です。もちろん、デザインやコンテンツ内容にこだわるほど単価は高くなります。さらにSEO対策に重点を置いたホームページの場合は100万円以上かかることも珍しくありません。

ホームページの制作依頼前に考えておくこと

ホームページの制作依頼をするときは、必ず事前準備をしておきましょう。事前準備をせずに慌てて依頼すると、業者との打合せ段階で手間取ってしまうだけではなく、思ったようなホームページが作れなくなってしまいます。

ここでは、どのような準備が必要か確認していきましょう。

丸投げでは完成しない

ホームページは何もしなくてもできあがるものではなく、自分が一から作り上げていくものだと認識することが大切です。

依頼する側としては「会社概要や事業内容とかを伝えれば、いい感じにしてくれる」ことを期待してしまいますよね。しかし、ホームページは自らのブランド力や販売力を高めるための「自己紹介」として重要なツールです。

制作するフリーランスや専門業者は他人なので依頼者のことを知りません。ホームページは基本的にオーダーメイドなので、例え他社のホームページと似たデザインだったとしても自らの意思を反映する必要があります。

目的を設定する

数十万円もかかるホームページには、見合った効果があって欲しいですよね。そのためにはホームページの目的を考える必要があります。

「起業するから”とりあえず”ホームページ」と考えてコーポレートサイトを作るのも間違ってはいません。

先に述べたようにホームページには種類があり、どれを選択するかは自らの課題や実現したいことによって決まります。

例えば、名刺やパンフレット代わり、ブランド力向上が目的ならコーポレートサイト、情報を発信して潜在顧客を誘導したいならオウンドメディア、売上を直接上げたいならランディングページやECサイトが候補になるでしょう。

さらに、ホームページを見てもらいたいターゲットを明確にすることも大切です。年齢、性別、住所、職業、趣味などを想定することで、効果が上げやすくなります。

効果を判断する指標を決める

作り上げたホームページは定期的にチェックし、改善していかなければなりません。ホームページ完成後は何もしないという例も少なくありませんが、誰もアクセスしなければ宝の持ち腐れです。

ホームページの効果をチェックするためには計測できる指標が必要です。代表的なものは閲覧数や購入数です。数字を分析することで、「閲覧数は多いのに購入されていない」など課題を知ることができます。

指標があることで目標設定もできるようになります。目標があればその実現のために改善する動機となります。企業であれば担当者の人事考課の基準としても使えるでしょう。

指標と目標によって「生きたホームページ」を作り出すことに繋がるのです。

公開日を決める

いつまでにホームページが必要か考えておきましょう。

開業日に合わせたり、採用シーズンに合わせたりと、具体的なスケジュールと照らし合わせます。制作側とスケジュールを共有することで後回しにされてしまうことを防ぐことができるでしょう。

また、余裕を持って依頼することも大切です。コーポレートサイトの制作はボリュームにもよりますが2週間~4ヶ月程度はかかります。

ページ数が少ないホームページやランディングページでも1週間~1ヶ月程度はかかるでしょう。さらに、納品後に不具合が発生し手直しをすることも想定されます。

制作期間が短いと割増料金が発生する場合もあるでしょう。

費用面だけではなく、打合せや作業時間が短くなるため意図が十分に反映されなかったり、クオリティが低下したりする場合もあります。

ホームページ制作の落とし穴

慣れないホームページ制作では重要なことを見落としてしまいがちです。依頼する相手を間違ってしまったり、要望が漏れていたりなど取り返しのつかない判断をしないためにも、大切なポイントをご紹介します。

扱っていない種類・サービスがある

フリーランスや専門業者にも得手不得手があります。ECサイト・ネットショップ構築に強かったり、オウンドメディアの運営ノウハウが豊富だったりと持ち味を活かしたサービスを展開しています。その代わりに、他の種類やサービスに対応していない場合もあるので注意が必要です。

また、「女性向け」「化粧品・雑貨関係」などデザインの方向性が特化している場合もあります。

依頼する前には自分が作りたいホームページと制作側の強みや方向性がマッチングしているか十分に検討するとよいでしょう。

自分で編集できないことも

積極的に情報を発信することはホームページで集客するには大切です。ターゲットとする顧客へ有益な情報を届けるために、ブログ(日記)機能を備えているコーポレートサイトもあります。

しかし、ホームページの中には依頼者側からは全く編集ができないように作られている場合もあります。販売キャンペーンなどホームページからも情報発信したくてもスピーディーに対応できないのです。後から機能追加できることもありますが、追加料金が発生してしまいます。

トラブルを防ぐためには打合せ段階で、自分で更新できる機能が欲しい旨を伝えておくとよいでしょう。

ランニングコストがかかる

ホームページにはランニングコストが定期的に発生します。内訳はサーバー代ドメイン代 で、あわせて月々5千円~2万円程度が一般的です。

ランニングコストは削減したいと感じてしまいますが、定期的な情報発信やメンテナンスがされているホームページはSEO効果も期待できます。

システムの不具合対応やウイルス対策などセキュリティの確保のためにも一定の費用は欠かせません。

ただし、コスト削減としてサーバー管理など保守メンテナンスを自分で行う方法があります。自ら対応する場合には、どの項目は誰が担当するのかを書面で取り交わしておくと、後々のトラブルを避けることができます。

また、ホームページの目的を「売上を増やす」と設定した場合は、ホームページ更新費、SEO費用、販促費が発生する場合もあります。1回5,000円程度のものから年間100万円まで、内容によって値段は変わります。

制作側との相性

ホームページは依頼側と制作側が協力して作り上げていくもので、完成後も改善や保守メンテナンスなど関係は続きます。フリーランスや企業担当者と相性が悪いと、業務に支障をきたすリスクもあるのです。

連絡の手段やタイミングの要望や、担当変更により改善されるものなら問題ありません。

しかし、相手の人格面が理由でマッチしてない場合など、改善が期待できない場合は別のフリーランスや業者を探す必要もあるでしょう。

3つの所有権に注意

物を購入したら自分のものになりますよね。しかし、ホームページが納品されても自分のものにならないことがあるのです。一般的には誰に所有権があるか契約書に記載がありますが、打合せだけで文書にしていないケースもあります。

トラブルに発展しないようにするためにも、3つの所有権が誰にあるか確認しましょう。

ホームページの所有権

「リース」という形でホームページを貸し出す契約があり、所有者は制作した側になります。通常は5年、10年など期間を定めてリースされ、契約終了と共に使用できなくなります。

所有権は制作側にあるため、ホームページに使われている画像素材などの使用が禁止されることもあります。契約終了後、別業者にリニューアルサイトを依頼したくても、コンテンツの使用制限がされるケースが考えられるのです。

サーバーの所有権

サーバーとはホームページのデータが保管されている場所です。パソコンの中にデータが保存されているのと同じように、HTML、CSSなどのプログラムや画像などホームページを構成するデータもサーバーに保存されています。

ホームページを充実させたいのにサーバー容量が足りなかったり、もっと安いサーバーを見つけたりしても、サーバーの所有権が無ければ自由に変更することはできません。制作側から高額な手数料を請求されるケースや、そもそも連絡が取れないなどトラブルに発展することもあります。

サーバーの所有権を制作側が持っていることは多く、依頼側の負担軽減や低価格実現のためサービスの1つです。しかし長期的に見ると問題が起きやすいポイントなので、どちらに所有権があるのか、移管したい場合はどうするのかを取り決めておきましょう。

ドメインの所有権

ドメインはインターネット上の「住所」にあたります。

インターネット上の場所を示すためにあるのが、「111.111.11.11」のような「IPアドレス」と呼ばれる数字。これだけだとちょっとわかりづらいですよね。

そこで、「https://」からはじまる、住所をわかりやすくするために変換された「URL」という表示があるのです。

ちなみに当サイトでは、「https://freelanceworker.jp/media/」というURLのうち「freelanceworker.jp」がドメイン部分にあたります。

ドメインはドメイン管理会社から購入し取得する必要があります。取得されたドメインの所有権が制作側にある場合は、ドメイン管理会社を変更する際に引き渡しがされなかったり、高額な手数料を請求されたりする可能性があります。

もしドメインが変わるとURLも変わってしまいます。名刺、パンフレット、行政などへの登録情報の変更、顧客や取引先への通知など膨大な作業が発生するでしょう。

もっとも重大なことは、長い期間かけて築いてきたブランド力や検索エンジンからの評価を失ってしまう点です。

数十万、数百万円かけて制作した投資が無駄になるリスクもあるのです。

良いフリーランスや専門業者に出会うためには?

ホームページの依頼準備や注意点を学んだら、依頼する相手を選ぶステップ。

フリーランスも専門業者もたくさんいるので、どうやって選んだらいいか迷ってしまいますよね。ここではより良い相手を選ぶ方法ご紹介します。

情報発信しているか

フリーランスや専門業者のホームページの過去実績はチェックしましょう。実績から完成イメージを知ることができます。その他にもブログ、SNS、メルマガなどで情報発信しているかチェックすることも大切。

取組みが行われている場合は業務に対するモチベーションが高いと判断できます。さらに、情報を通して方向性や強みを知ることもできるでしょう。

フリーランスワーカー.jpなら、登録しているフリーランスのプロフィールから実績が確認できます。
プラットフォーム上の取引なら納品まで安心して依頼できることがメリットと言えるでしょう。

見積書に誠意があるか?

見積書にどのような作業が記載してあるか、その作業の値段が分かりやすく表示されているかは重要です。「一式」のように内訳が分からない場合は要注意です。

「見積りに無かった想定外の作業が発生したので」と言われ、ドンドン支払額が増える可能性があります。

また、見積書が他の業者より安いときには備考欄に「○○は別途請求」などと書かれていないか確認しましょう。正式に発注する際の発注依頼書や契約書にも、細かく条件や免責が書かれている場合があるので要チェックです。

親切な業者はホームページ本体の金額とランニングコストのトータル支払額を教えてくれます。後から費用が発生する可能性がある場合でも分かりやすく説明してくれるでしょう。

ヒアリングをしっかりしてくれるか

ホームページは企業理念や目的に応じて、種類や機能を選択していきます。ホームページにオリジナリティを持たせるためには、ヒアリングした内容が反映される必要があります。

簡単なヒアリングしかなければ、当然内容が薄いものになってしまうでしょう。

また、ヒアリングを通してフリーランスや担当者はさまざまな提案をしてくれます。ただし提案された機能が本当に必要かは検討しなければなりません。もし、「この機能は付けなくてもよさそうですよ」など、制作者側の利益が少なくなる内容でもしっかり提案してくれるなら信用できる業者かもしれません。

まとめ

今回は、ホームページ制作を依頼するために知っておきたい相場や、準備しておきたいことをまとめてご紹介しました。

フリーランスや専門業者に頼む場合、丸投げするのでは思った通りのホームページは作れません。目的や、何を基準に「効果があった」とするのかなど、事前に考えておく必要があります。

また、ホームページ制作には落とし穴もあり、特にホームページサーバードメインの所有者が誰であるかはきちんと取り決めておくべきでしょう。

その他、確認しなければならないこと、よい業者等を見つけるためのチェックリストとしてこの記事を是非活用してくださいね。

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この記事を書いた人

さかもと しおり

フリーランスメディア編集部。
夫と猫ちゃんズと4人暮らし。
ゼネコンの一般事務員として社会人スタート。宅建士、FP技能士、施工管理技士補など資格取得し、取締役として企業経営も経験。

現在は大手資格予備校の講師、個人事業主向けコンサル、ライター・WEBデザイナーの道を進んでおります。波乱万丈の人生ですが、「大丈夫、世話ねぇよ!」(群馬弁)の精神と、今までの経験を生かし豪快に生きています。

趣味は宝塚歌劇団の舞台鑑賞とアウトドア(釣り・登山・自転車など