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相手を気遣う言葉、感謝やお詫び、目上の人の健康を気にする例文

メールや手紙、文書で相手に対して感謝やお詫びの気持ち、または体調を気遣う機会は意外に多くあります。プライベートで送る言葉に加えて、ビジネスシーンで相手に気遣いの言葉を使うことも少なくありません。使う言葉によって、相手に与える印象は大きく変わるので、特にビジネスシーンや目上の人に対して使う言葉には気をつけたいところです。

そこで今回は、相手の健康を気遣う、または感謝やお詫びの文章を作成する際に使える言葉を例文とともにご紹介します。

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気持ちを伝えるには言葉の選択が重要

メールや文書は直接自分の口から相手に気持ちを伝えるものではないため、使う言葉によっては相手に与える印象が大きく変わります。口頭で気持ちを伝えるよりも制限があるからこそ、同じ意味を持つ言葉でも気遣いの気持ちを一つ込めるだけで、相手を思う気持ちをより強く伝えられるのです。

文章で物事を伝えるときはシンプルな言葉を使う方が適している場合もありますが、時と場合に合わせて気遣いの気持ちをきちんと伝えられる言葉を使いましょう。

クッション言葉を活用しよう

シンプルな言葉で物事をストレートに伝えることは決して悪いことではありませんが、場合によってはそっけなく、あまり良い印象を与えないことがあります。そこで活用したいのが、クッション言葉です。

クッション言葉とは、直接相手に物事を伝える前に文字通りクッションを置いて内容をマイルドにするために用いられる言葉です。お願いごとをする場合や多忙な人に物事を伝えるときなど、広く使える言葉です。突然のお願いやお詫びの前に使うと、いきなり本題に入る前にワンクッションを置けるので、相手も安心して聞けるというメリットがあります。

クッション言葉の例として、以下のような言葉があります。これらを、後述する言葉や例文の前に使ってみましょう。

  • 恐れ入りますが
  • よろしければ
  • お手数をおかけしますが

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相手を気遣う際の言葉と例文

相手がケガや病気などで体調がすぐれない場合は、相手への気遣いの気持ちを伝えましょう。相手が体調不良と知った場合にお見舞いの気持ちを込めて送る場合は、相手の体調の良し悪しにかかわらず体調に気をつけるよう気遣う言葉なども用います。

相手の体調にかかわらず使える言葉

相手の体調がわからないとき、または次回会うときに何事もなくお会いできることを願う気持ちを込める際は、以下の言い回しを使いましょう。

  • お体に気をつけてお過ごしください
  • 健康にご留意ください

これらは体調が悪い方に対しても使えるので、体調を気遣う意味でも使えるほか、健康な方に対しては健康を維持して体調を崩さないよう気をつけてください、という意味を込められます。相手の体調が不明の場合は、これらの言い回しを使うのが無難です。

【例文】
寒さが厳しい日が続いております。お体にお気をつけてお過ごしください。ご多忙かと存じますが、健康にご留意ください。

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体調不良の人に使う言葉

体調が悪いことが判明している相手、または家族が体調を崩している相手に対しては、早く体調が回復するように願いを込めた言葉を伝えます。

  • ご自愛ください
  • お大事になさってください

「ご自愛ください」の意味・正しい使い方や例文とは

【例文】
1日も早く回復されますよう、どうぞご自愛ください。
お子様が体調不良とお伺いしました。どうぞお大事になさってください。

上記の言葉はいずれもメールや文書の結びの言葉として使うのが一般的です。文書の冒頭で体調不良の人に対する気遣いを込める際は、「お見舞い申し上げます」を使いましょう。

【例文】
体調不良とのご連絡を受けました。謹んでお見舞い申し上げます。

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目上の人に「お大事に」は使える?

「お大事に」は広く使える言葉で、プライベートでも家族や友達同士などで広く使えます。では、ビジネスシーンなどで目上の人に対しても使えるのでしょうか。

目上の人に対して「お大事に」を使うときは、敬語の「なさる」を組み合わせて「お大事になさってください」とするのが適切です。さらに、単独で使うよりも使うシーンに合った文章を前に付け加えるのがおすすめです。

【例文】
早く回復されるよう、お大事になさってください。
お体の具合はいかがでしょうか。どうぞお大事になさってください。

なお、「お大事になさってください」は「ご自愛ください」や「養生なさってください」などに言い換えが可能です。

感謝を伝える際の言葉と例文

感謝を伝えるには、日常的によく使う言葉が多く使われます。プライベートで口頭で気軽に使える「ありがとう」は感謝を伝える言葉の代表的な言葉ですが、目上の人やビジネスシーンで感謝の気持ちを伝えるには、「ありがとう」を丁寧に伝えたり、気持ちを強調するための言葉も用います。

「ありがとう」は敬語プラスアルファで使う

「ありがとうございます」は敬語なので、そのまま目上の人やビジネスシーンで使っても問題ありません。さらに丁寧に感謝を伝える場合やより強い気持ちを示したいときは、以下のように「ありがとうございます」の前に一言付け加えましょう。

  • 誠にありがとうございます。
  • 本当にありがとうございます。

「ありがとうございます」は敬語?正しい使い方や言い換え表現とは

【例文】
お忙しい中ご対応いただき、誠にありがとうございます。
お気遣いいただき、本当にありがとうございます。

相手の存在やサポートなどによって自分が助けられた場合は、その前に加える文章でその旨を伝えるために、以下の言葉を併用することもあります。

  • おかげさまで
  • ひとえに

【例文】
おかげさまで、無事に対応が完了いたしました。本当にありがとうございました。
プロジェクトの成功は、ひとえに○○様のサポートのおかげです。誠にありがとうございました。

強調する言葉を使う

感謝の言葉はさまざまなものがありますが、その言葉を強調したいときに使えるのが、これらの言葉です。

  • 心より
  • 切に

【例文】
心より感謝申し上げます。
○○様のご健康を切に願っております。

お詫びを伝える際の言葉と例文

本来、お詫びは直接相手に会って口頭で伝えるのがベストですが、顔を合わせることが難しい場合にメールや文書でお詫びを伝えるには、そのまま「お詫び申し上げます」が使えます。その他にも、さまざまな言葉でお詫びの気持ちを表現できます。

  • お詫び申し上げます
  • 申し訳ございません

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謝罪の言葉も、感謝の気持ちを伝えるときと同様にこれらの言い回しの前に一言付け加えることで、より深い謝罪の気持ちを表現できます。

  • 謹んでお詫び申し上げます
  • 誠に申し訳ございません

【例文】
このたびは、弊社の不手際により大変ご迷惑をおかけしましたこと、謹んでお詫び申し上げます。
確認が遅れてしまい、誠に申し訳ございませんでした。

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お詫びの気持ちを強調する言葉

前述した感謝の気持ちを強調する「心より」や「切に」は、お詫びの気持ちを強調する際にも使えます。心からお詫びの気持ちを示したいときは、以下のように強調する言葉を使用しましょう。

【例文】
○○の件では、多大なご迷惑をおかけしました。心よりお詫び申し上げます。
どうかご容赦いただきますよう、切にお願い申し上げます。

適切な言葉を使って気持ちを伝えましょう

感謝やお詫び、健康を気遣う言葉は口頭で伝えるほか、ビジネスシーンではメールや文書で書く機会もあるでしょう。シンプルに気遣いの言葉を伝えることは悪いことではありませんが、一つ言葉を付け加えるだけでも強い気持ちを表現でき、相手により自分の気持ちを伝えられます。今回ご紹介した情報を参考に、適切な言葉を使って相手に自分の気持ちを伝えてみましょう。

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この記事を書いた人

Iku

フリーランスメディア編集部。
歴10年以上のWebライター。

在宅ライターの副業をきっかけに、専業ライターとして開業。
主にコラム記事、ニュース記事を執筆。

パソコンとネット回線さえあればどこでも仕事ができる環境を活かし、コロナ前は1年の半分を海外で、現在は日本国内のどこかと自宅を行ったりきたりの生活をしながら自由に働いています。

趣味は旅行、音楽フェス・コンサート。