朝夕の気温差が大きく寒暖差が激しいと感じる時期は体調管理が難しく、体調を崩してしまう方が増えてきます。そのような時期に書くメールには、相手のことを気遣うために『時期に合わせた挨拶や結びの言葉』が用いられます。
「寒暖差が激しい」という表現は挨拶や結びの言葉としてそのまま使えることがありますが、使う時期を誤ってしまうと季節外れの挨拶となりかねません。
そこで今回は、寒暖差が激しい時期がいつにあたるのか、どのような挨拶や結びの言葉が使えるのかを例文や注意点とともにご紹介します。
寒暖差が激しい時期とは

「寒暖差が激しい時期」とは、日によって気温の変動が大きい時期、または1日の中で気温差が激しい時期を指します。寒暖差が激しいと感じるのは個人差があるので、時期については明確に定められていませんが、日本の四季を考えると12月〜3月頃、冬から春にかけての時期が寒暖差が激しい時期といわれます。
昨今では温暖化の影響によって、9〜10月頃なのに夏の様な天気になることや、急に秋らしい涼やかな気温になることで、9〜10月頃も寒暖差が激しい時期と言っても間違いではないでしょう。
※2024年9月29日追記
そもそも、寒暖差とは気温差が大きいことを意味するため、寒暖差が激しい時期は体調を崩しがちな時期です。そのため、このような時期に使う挨拶や結びの言葉は体調を気遣う内容である点が特徴です。この表現はプライベートで作成するメールはもちろん、ビジネスメールで使うことも可能です。
寒暖差が激しい時期にメールで使える挨拶と結びの言葉

寒暖差が激しい時期に使う挨拶は、特別な言葉を使うよりもそのまま、「寒暖差が激しい」を用いても問題ありません。これは、目上の方やビジネスメールでも使える言い回しです。
ビジネスシーンで書くメールは事務的な内容ばかりと考えられがちなので、体調を気遣う内容は無駄ではないかと思われるかもしれませんが、季節に合わせたちょっとした挨拶を使うことで先方と良好な関係を築くことができ、自分自身の評価につながることもあるので、決して無駄ではないといえるでしょう。
ビジネスシーンで書くメールに寒暖差についての挨拶や結びの言葉を使う際は、一般的なビジネスメールと同様に「拝啓」と時候の挨拶の後に寒暖差についての挨拶を書き、本文、最後の結びの言葉で締めるという構成で作成します。
では、寒暖差について触れる際にメールで使える挨拶や結びの言葉にはどのようなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。
寒暖差が激しい時期に使う挨拶
メールでの挨拶文は、「拝啓」の後の本文の冒頭に書きます。メールでの挨拶は、気温差を表す言葉とともに体調を気遣う内容をプラスするのがポイントです。
・寒暖差が激しい時期ではありますが
そのまま寒暖差が激しいという内容を使うには、このような文章を冒頭に用います。
・三寒四温の日々が続いておりますが
三寒四温とは、晩秋から春先にかけて3日ほど寒い日が続いてから4日ほど暖かい日が続くことが繰り返されるという、寒暖差の周期を表現した言葉です。この言葉は中国が起源となっていますが、日本ではだんだんと暖かくなる時期にこのような寒暖差の繰り返しが起きやすいことから、この表現は主に春に用いられます。早くても1月頃から、暦の上で春となる2月4日の立春頃から使うのがベストです。
なお、三寒四温は「三寒四温の季節となりましたが」や「三寒四温の候」などと使用されることもあります。また、暖かくなってきた頃にぶり返した寒さという意味を持つ「春寒」という言葉を用いた「春寒の候」なども、三寒四温と同様に立春を過ぎてから使える言葉です。
・朝晩の冷え込みが厳しい時期
文字通り、朝晩に冷える時期に使える挨拶です。春や秋のように朝や夕方に冷え込んで日中との気温差が大きい時期であれば、似たような挨拶として「朝夕の寒暖差が激しい時期」や「気温の変化が激しい時期」などを使ってもいいでしょう。
挨拶とともに使う結びの言葉
メール本文の冒頭で季節の挨拶として寒暖差について触れた場合は、メールの結びの言葉でも季節に触れつつ、結びの言葉でも相手を気遣う内容を加えてみましょう。以下に挙げた結びの言葉の例で、メールを締めます。
- 時節柄、お風邪を召されませんようご自愛ください。
- 厳寒の折、お体にお気をつけてお過ごしください。
もし冒頭で寒暖差について触れなかった場合でも、気遣いの気持ちを伝える意味で結びの言葉のみでも使えます。
寒暖差が激しい時期に使える挨拶の例文
ここまでご紹介した寒暖差が激しい時期にメールで使える挨拶や結びの言葉を使った例文をご紹介します。
- 寒暖差が激しい時期ではありますが、体調はいかがでしょうか。
- 三寒四温の日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
- 朝夕の寒暖差が激しい時節柄、お元気でお過ごしでしょうか。
なお、三寒四温はそのまま寒暖差が激しい時期を表す単語として「三寒四温の季節となりましたが」や「三寒四温の候」などと使用されることもあります。
メールの挨拶で寒暖差に触れなかった場合は、結びの言葉として以下のように使う方法もあります。
- 寒暖差が激しい時期ではありますが、どうぞご自愛くださいませ。
寒暖差が激しい時期の挨拶を使う際の注意点

寒暖差が激しい時期に使う挨拶や結びの言葉は、他の時期に使うと違和感を感じてしまうでしょう。そのため、使う際は時期を考慮する必要があります。
寒暖差がある時期すべてで使うわけではない
前述の通り、寒暖差を感じる時期には個人差があるものの、寒暖差があると感じた時期であればいつでも寒暖差を用いた挨拶を使ってもいいというわけではありません。自分が寒暖差が激しい時期と勝手に判断して挨拶に使うのではなく、一般的な使用時期を踏まえて使うのが基本です。
例えば、場合によっては4月に入っても寒暖差が激しいことがありますし、地域によっても気温差は異なります。しかし、実際に朝晩が冷え込む時期であっても4月に「寒暖差が激しい」という内容、または「三寒四温」といった言葉を使った挨拶をするのは季節外れという印象があるので、できれば3月頃までにとどめておきましょう。
昨今では温暖化の影響によって、9〜10月頃なのに夏の様な天気になることや、急に秋らしい涼やかな気温になることで、9〜10月頃も寒暖差が激しい時期と言っても間違いではないでしょう。
※2024年9月29日追記
ビジネスシーンで使える時候の挨拶|3月上旬・中旬・下旬に分けて解説
ビジネスシーンで使える時候の挨拶|4月上旬・中旬・下旬に分けて解説
季節の変わり目に使うことを心がける
「寒暖差が激しい」という内容はある程度使う時期が限られてくるので、いつ使えるか判断に迷うことも出てくるでしょう。基本的に、この表現は季節の変わり目に用いられることが多いので、逆にいえば季節の変わり目のタイミングにどの季節の挨拶を使えばいいか悩んだときは寒暖差についての挨拶や結びの言葉を使うといいでしょう。
体調を崩しがちな寒暖差が激しい時期に相手の体調を気遣う、または自分が体調不良時に欠勤する際に書くメールを書く際は、以下の記事もご参照ください。
まとめ
体調を崩しやすい冬から春にかけての時期に書くメールでは、相手の体調を気遣いながら挨拶をする必要が出てきます。必ず書かなくてはならないわけではありませんが、ビジネスメールで気遣いの気持ちを表したいときに便利な言い回しです。しかし、寒暖差についての挨拶や結びの言葉は使う時期がある程度限られているので使うタイミングに注意が必要ではありますが、体調を気遣うメールと同様に相手を気遣う気持ちを伝えられます。
これから季節が進みだんだんと暖かくなる一方で、まさに三寒四温の時期になり体調管理が難しくなってきます。ビジネスメールなどを作成する際は寒暖差に関する挨拶や結びの言葉を活用して、相手の体調を気遣う気持ちを伝えてみましょう。
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