※当メディアには広告が含まれています

フリーランスの仕事の探し方・方法 5選

フリーランスになったが、仕事が思ったように受注できない・既存のクライアントから一歩踏み出せない…
そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

今回は、フリーランスの仕事の探し方5選をお届けします。

先行きに不安を感じるフリーランス

フリーランス協会の調べによれば、フリーランスがもっとも課題に感じているのは「収入がなかなか安定しない」で、60.9%を占めています。また3位「社会的信用を得るのが難しい」が34.3%、4位「仕事がなかなか見つからない」が34.3%と続きます。

全体的に収入と受注活動に不安を感じていると言えるでしょう。

起業を考えていてもどうやって仕事を探すか心配で踏み出せない人もいるのではないでしょうか。その他にもフリーランスには病気・怪我のリスク、年金など社会保障が十分でないなど課題はたくさんあります。
しかし、収入と受注がしっかりしていれば不安も少なくなるでしょう。

出典:フリーランス協会「フリーランス白書2019」

仕事を探す前にチェックすること

自分の棚卸しする

フリーランスは自分自身がビジネスの源泉です。数千年前から戦いは「己を知ること」が大切だと言われ続けています。たくさんのライバルとの戦いであるビジネスも同じことが言えるでしょうそこで自分を深く知るために必要なことが「棚卸し」です。

自分の棚卸しとは、経験、スキル、営業力、資産などを書き出して整理していくこと。

「掃除が好き」のように、一見ビジネスとは関係が無いようなことが自分の個性や長所に繋がることもあります。

また、自分の得意なことほど見えにくい点に注意しましょう。自分では普通にできていることでも、他人から見ると「凄いことをしている」ということは少なくありません。気付くためには友人などにアドバイスを貰うのも良いでしょう。

強みをアピールする営業ツールを作る

フリーランスをしていると「あなたのお仕事はなんですか?」と聞かれることはよくありますよね。自分のビジネスを簡単に言葉にできるように準備が必要です。複数の事業を行っている場合は一言で説明しにくいこともあるので、営業ツールを準備するとよいでしょう。

直接人と会うなら名刺は欠かすことはできません。営業ツールの代名詞とも言える名刺は「その人そのもの」と言われるほど大切なものです。さらに事業紹介や導入案内のような資料をPowerPointなどで作成しておけば相手が理解しやすくなります。デザイナー系であれば自分の実力やセンスを示せるポートフォリオサイトは必須でしょう。

生活に必要な金額から単価を計算する

仕事を始めてすぐは報酬単価が低いことも多いでしょう。実績や経験不足から強気の交渉ができないからです。しかし「安いことだけが売り」になってしまうと危険です。

起業には生活水準を落とすことも必要とされますが、限界もあります。

最低単価を割る仕事ばかり受注し続けると「自滅」してしまう可能性もあるでしょう。生活に必要な金額と稼働時間から最低単価は計算できます。本業として活動するなら安請合いしすぎないことも大切ですよ。

事前準備がしっかり行えたら、いよいよ仕事探しです。

実際にどのようにして仕事を探していけばよいのか、5つ紹介していきます。

①クラウドソーシング利用する

フリーランスワーカー.jpは仕事を気軽に売買できる

クラウドソーシングとは?

クラウドソーシングとは発注者と受注者をマッチングさせるサービスです。世界中のどこに住んでいても仕事を受注することができ、在宅で営業活動を行うことができるのが特徴です。未経験者歓迎から高度な案件までさまざまな募集がされています。

プラットフォームごとに特徴がある

クラウドソーシングのプラットフォームには特徴があり、手芸や占いから専門職まで幅広くカバーしている「総合型」と、ITエンジニアやWEBデザイナー向けなど業界や職種にテーマを絞った「専門型」があります。

案件も主に「プロジェクト方式」や「コンペ方式」があり、発注者がフリーランスの提示する条件、実績、ポートフォリオサイトを見て誰を相手にするか決定します。仕事の進め方もプラットフォームにより異なり発注者との交渉をプラットフォーム上で行う場合やマッチング後は直接メールなどでやりとりをする場合もあります。

どのプラットフォームを選ぶかも大切

報酬の相場もプラットフォームによって差があります。人気のあるプラットフォームではライバルが多く、報酬が低くなることもあります。さらにせっかく受注しても報酬から利用料を多く差し引かれるプラットフォームが多い点も注意が必要です。

そんな時、プラットフォーム フリーランスワーカー.jp はライバルが少なく、まだまだチャンスは溢れていると言えるでしょう。自分の商品・サービスや仕事の進め方に適ったプラットフォームを選んでみてくださいね。

②エージェントを利用する

エージェントとは?

フリーランスエージェント・仲介業者とは?目的別ランキング6選

クラウドソーシングに次ぐ位置にあるのがエージェントの利用です。エージェントは主にエンジニアやデザイナーのフリーランスを対象にしたサービスです。エージェントサイトに登録・面談することでスキルや希望にマッチした案件を提案してくれます。数多くの案件から紹介してくれるので、受注の波が発生しにくく収入が安定しやすくなります。

業務効率がアップする

新規開拓、単価や条件の交渉、日程調整などの営業活動を任せることができ、時間を効率的に使うことができます。契約書や請求書の作成代行や、報酬の回収も行ってくれるためフリーランスのキャリアが浅い人にとっては事務の手間を省くことができるメリットもあります。

さまざまなサポートが受けられる

1人で活動するフリーランスは情報収集が難しい面があります。企業に所属していれば社内情報として業界トレンド、将来予想、単価など自然と情報が入ってきます。エージェントに登録することで新鮮な情報を得ることもできるでしょう。自分の現在の評価や将来のキャリアについて相談役にもなってくれます。

エージェントも優秀な人材をキープする必要があるためフリーランスへの福利厚生サービスに力を入れています。例えば確定申告のサポート、健康診断、スポーツジム、各種施設の利用、保険サービスがあります。エージェントを選ぶ1つの判断材料にもなるでしょう。

自由度は低くなることも

エンジニアの案件では現場に常駐するものも多く、サラリーマンのように週5日の稼働を求められることもあります。案件は都市部に集中しているので地方で活動するフリーランスにとって利用しにくいかもしれません。ただし、リモートワークが可能の案件も増えています。

手数料が発生する

営業や事務をエージェントに依頼した分の手数料が発生します。ほとんどのエージェントの手数料は報酬の10%~20%程度と考えられます。例えば月50万円の案件なら5万円~10万円がエージェントのマージンとなります。エージェントを利用することにメリットがあるかは、自分の営業力と求める働き方によって変わるでしょう。

③クライアントに直接コンタクトを取る

直接電話やメールする

自宅の郵便受けにダイレクトメールやチラシが入っていたり、営業電話の着信があったりした経験がありますよね。インターネット上の広告や街中の看板など、気付いていないだけで驚くほどたくさんの人たちが日々アプローチしてきているのです。

新しい顧客と出会うためには積極的にプローチするのも1つの方法です。

そして、その確率を上げる近道は「量」です。

例えば、見込みのある顧客に営業電話して商談の予定を取り付けることを「テレアポ」と言います。営業の基本とされるこの手法は「古臭い」「非効率」と見られることもあります。しかし、100件かければ特別な技術がなくても1件はアポイントが取れるはずです。

自分が関心ある、挑戦してみたい、担当者に会ってみたいと感じる相手に対して飛び込んでみましょう。ほとんどの場合は断られてしまいます。しかし、自分が否定されたわけではなく、マッチングしなかっただけです。1ヶ月後に連絡してみたら、相手の状況が変わっていて商談に結びつくことはビジネスでは日常茶飯事なのです。

企業の採用ページを見る

日本では2014年ごろから、正社員が不足していると感じる企業が約4割と高止まりしています。大企業から中小零細まで即戦力となる人材を募集している状況です。

出典:厚生労働省「人手不足に対する企業の動向調査(2021年7月)」 帝国データバンク

企業のWEBサイトにある「採用ページ」では従業員を募集しています。これは人員が不足しているという証です。人員不足が慢性化している企業からすれば、委託や請負契約などでも良いと判断する可能性は十分にあります。

求人サイトやハローワークを通さず、さらに従業員ではなくフリーランスとして契約したいという人に強い関心を持つ企業は存在します。また、募集がされていない場合でも熱意に押されて検討してくれたり、取引先を紹介してくれたりすることもあるでしょう。

④情報発信から集客する

自分のWEBサイトを作る

簡単ホームページ作成ペライチを使ってみる

自分のWEBサイトは業種によっては無くてはならないアイテムです。

インターネットにより新しい顧客に出会う方法は飛躍的に増えた一方で、活動する媒体が多いと効果が分散してしまうデメリットがあります。そこで営業活動のハブとなる自分のWEBサイトが重要となってくるのです。

自分のWEBサイトは、運営する企業の影響を受けません。ある日突然サービス終了…なんてことを心配しなくて良いのです。

事業内容、過去の実績(ポートフォリオ)を表現したり、運営するメディア、SNSなど他の媒体に案内する役割も持っています。

さらに、信用力を上げる役割もあります。名刺交換やネット上で出会えばWEBサイトを確認するのは自然な流れです。しっかりとしたWEBサイトがあるだけ「大丈夫そう」と思ってくれることは少なくありません。

今ではHTMLやCSSの知識が無くてもデザイン性の高いWEBサイトが作れるWordPressのようなサービスもあります。WEBサイトにアクセスしやすいようにQRコードを名刺や営業資料に貼るのもよいでしょう。

ブログを作る

これから仕事を依頼しよう、と思っている人たちは「困っていること」を解決したいと思っているでしょう。そのために検索サイトで解決方法を調べるところから始める人は多いはずです。

解決方法を探している人にサイトに訪れて貰うには、まずはきっかけとなるような情報を発信する必要があります。広告を貼れば、定期的な収入にもつながります。

そこでブログやコラムを掲載するサイトを作成してヒントを届けるのです。最新情報を提供したり、ファンを増やす役割もブログにはあります。

ただし、闇雲に発信しても効果はありません。しっかりと読者像(ペルソナ)を設定する必要があります。

そして、読者像の悩みをリサーチして記事作成しなければなりません。検索サイトの上位に表示されるためには一定のボリュームがあり、質も高い内容であることが求められます。さらにブログは鮮度も大切です。更新されていないブログは信用を下げてしまうおそれがあります。

オウンドメディアは集客やブランド化など効果が期待できますが、地道な作業を続けなければなりません。費用はかかりますが、WEBライターに記事作成を依頼するのもよいでしょう。

SNSを活用する

多くの個人事業主や企業がSNSのアカウントを持っていますよね。

SNSではお互いがオープンに情報を発信し繋がることを重視するため、新しい顧客に繋がりやすいと言えます。相手の活動や人格を手軽に知ることができるので、ビジネスの具体的な話になる前には親密な関係になっていることも多いのが特徴です。

SNSの中でもビジネスで人気のあるのはFacebookと言われ、数多くの経営者が利用しています。Facebookは現実世界で出会った人たちをベースに関係を広げていくのに適しています。近況報告的な用途が多いので1つ1つ丁寧に投稿することが求められます。

TwitterやInstagramは圧倒的に情報発信のスピードが速く格式張っていません。インターネット上で人間関係を広げていくのに向いています。内容も日常の出来事が中心となるため、お互いの距離を短期間で縮めやすいでしょう。

自分の業種によって相性のよいSNSは違います。弁護士や行政書士のように硬い印象のある業種ではFacebookを好む層が多くいます。一方、イラストレーターにはpixiv(ピクシブ)を中心としたイラストレーターが集まるSNSにも人気があります。

自分の魅力が発揮しやすいSNSか慎重に見極めましょう。

⑤紹介して貰う

取引先からの紹介

フリーランスが実際に仕事獲得に繋がった方法で挙げているのが「人脈」です。

人脈の中でも期待できるのが取引先から紹介してもらうお客様です。フリーランスの働きぶりや人間性を信頼されていないと紹介してもらえないので日頃の努力が不可欠です。

自分から取引先に対して仕事を紹介して貰えないか聞いてみる方法もあります。ただし、聞くのは今の取引先からの仕事が落ち着いたタイミングにしましょう。なぜなら、その取引先を蔑ろにしていると受け止められる可能性があるからです。

知人や親族からの紹介

同世代の友人は歳を重ねるに連れて役職や独自の人間関係を持っていることが多くなります。信頼関係を一から深める必要も無いことから、思いがけない大きな仕事を紹介してくれることもあります。

趣味のサークルでは仕事の話を積極的にしない雰囲気のこともあります。それでも話の流れで自分がどのようなビジネスをしているかを伝える程度なら差し支えないでしょう。

「あの人、そういえばこんな仕事してるって言ってたな~」と、ふとした時に思い出してもらえれば、紹介につながるかもしれません。

父親や祖父などの親族に相談してみるのも方法の1つ。個人主義的な価値観が広がったと言っても親族同士で助け合おうという考えは根強くあります。とくに祖父世代は現役を引退しても地元に深いネットワークを持っていることが多いでしょう。

出典:フリーランス協会「フリーランス白書2019」

オンラインサロンに参加する

仕事を紹介してくれるのは似た境遇や志を持っている人です。そこでフリーランス、企業経営者、専門家が集まる場所に積極的にアプローチしましょう。

例えばオンラインサロンでは価値観が似ている人も多く、仲間意識が生まれやすいと言われています。オンラインサロンはIT系エンジニアやデザイナーなどインターネット上で業務を進めやすい業種と親和性が高いでしょう。

注意したい点は、高額な入会料や月額料金がかかるオンラインサロンです。

こういったサロンに入会すると、詐欺にあったり商品を売りつけられたりする可能性もあります。

優良なサロンでも、最初は仲間として近づいてきて、気心が知れてきたらマルチ商法を持ちかけてくるなんてこともありますので、きちんと見極めることが大切です。

地元の交流会や団体に参加する

インターネットだけでなく実際に会うことが出来る場も忘れてはいけません。

フリーランス向けの交流会、業務や資格に関する勉強会、起業塾などさまざまな場があります。同じ業種であっても得手不得手、専門の違いを互いに補い合うために仕事の協力関係が生まれることもあります。

商工会議所のような地域の事業者が集まる公的団体に所属するのもよいでしょう。取引先へのアピールにもなりますし、商工会議所が主催する交流会や講習会も出会いの場になります。

紹介での注意点とは?

紹介してもらった仕事は普段以上にトラブルの無いように心がけましょう。自分の振る舞いが紹介してくれた人の信用を失わせることもあるからです。最悪の場合、紹介してくれた人との取引も失う可能性があります。

そのためにも契約内容の確認はしっかりしなければなりません。可能な限り書面に残した方が良いでしょう。紹介してくれた人が間に入ることで伝言ゲームのようになり「言った、言わない」のトラブルに発展しやすいからです。

継続案件にするためには?

納期は必ず守り、連絡・確認はマメに

1回限りの仕事は打合せや事務処理など手間がかかります。新しい顧客からリピート発注を貰うことができれば収入を安定させることができますよね。そのためには顧客からの信頼を勝ち取らなければなりません

製品・サービスだけではなく、ビジネスマナーがしっかりしているかも大切です。メールなどには丁寧に素早く対応し、不明点があれば都度確認をしましょう。もちろん、納期を守ることは大前提です。

お歳暮やお中元など儀礼を重視している場合もあります。顧客の性格や業界などによってギフト、挨拶状、メールなど適切な方法は違いますが、日頃の感謝の気持ちを伝えることは大切です。

トラブルのときこそチャンス

ビジネスにはトラブルが付きもの。トラブルが起きたときほど能力や性格が現れると言われています。顧客が納得できる対応ができれば信頼を高められるでしょう。

とくに新しい顧客とは仕事の進め方やニュアンスが掴めずクレームも発生しやすくなります。例えば、想定より工数が多く予定通りに納品できないときには、早い段階に説明してカバーができればプラス評価に繋がることもあります。

常に新規開拓を怠らない

顧客からの発注が突然止まってしまうことは、フリーランスである以上必ず発生すると言って良いでしょう。少数の顧客だけに頼っていると発注が止まってしまったときのダメージが大きくなってしまいます。常に5社程度とお付き合いがあるように心がけましょう。

安定した収入があったとしても新規の顧客は探し続けるのが基本です。営業の世界では「新規顧客は水もの」と言われ、いつ獲得することができるか予想できません。目先の忙しさに気を取られ営業しないでいると、気づいたら収入が減っていくという事態に陥ってしまうかも。

新規開拓も自分の実績やスキルを積み上げることができるものを狙っていくことが大切です。一般的にキャリアと年齢が増すほどできることは多いと思われます。つまり、現状維持しているつもりでも自分の価値は下がってしまうのです。

まとめ

フリーランスとして働いていると、常に付きまとう課題が「営業活動」ではないでしょうか。
仕事を見つける方法は様々ですが、今回ご紹介した5つの方法は基本的な営業方法です。

職種によって合う・合わないはありますが、まずは動くことが大切。

自分の棚卸しをして営業ツールを準備したら、一歩踏み出してみましょう。

※当メディアには広告が含まれています

この記事を書いた人

さかもと しおり

フリーランスメディア編集部。
夫と猫ちゃんズと4人暮らし。
ゼネコンの一般事務員として社会人スタート。宅建士、FP技能士、施工管理技士補など資格取得し、取締役として企業経営も経験。

現在は大手資格予備校の講師、個人事業主向けコンサル、ライター・WEBデザイナーの道を進んでおります。波乱万丈の人生ですが、「大丈夫、世話ねぇよ!」(群馬弁)の精神と、今までの経験を生かし豪快に生きています。

趣味は宝塚歌劇団の舞台鑑賞とアウトドア(釣り・登山・自転車など