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フリーランス・個人事業主の健康保険とは?詳しく解説

ケガや病気で病院や薬局に提示する健康保険証、自己負担額が少なくて済んで助かる存在ですよね。
フリーランスの多くは国民健康保険に加入しているはず。そこで、気になる保険料などをご紹介します。

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保険の制度って?

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日本には国民皆保険制度があり、全員が何かしらの公的な医療保険に加入しなければなりません。

国民健康保険とは

会社員の場合は健康保険に加入し、保険料は毎月の給料から天引きをされ会社が支払っています。保険料は原則として4月、5月、6月の給料の平均金額を基に定められ、保険料の半額は会社が負担しているのです。

一方で、フリーランスの場合は自分で国民健康保険に加入をして保険料の全額を支払わなければなりません。納付書がきますので、期限内であればいつでも支払うことができます。

参照:国民健康保険制度とは? 厚生労働省HP

保険料はどういう計算?

フリーランスの保険料の計算方法は、会社員とは全く異なります。国民健康保険は市町村単位で運用されており、保険料率は地域によって変わりますが基本的な考え方は共通です。

医療分、支援金分、介護分の3つに分かれており、それぞれに定められた率・人数・金額をもとに所得割、均等割、平等割を算出します

  1. 所得割
    世帯の前年1月から12月の所得に応じて負担する金額が変わります。前年に所得がないとかかりません。
  2. 均等割
    世帯の国民健康保険加入者の数に応じて金額が変わります。所得の有無にかかわらず負担します。
  3. 平等割
    1世帯単位で、人数や所得に関係なく負担します。

(東京都 江戸川区HPより)

国民健康保険の特徴

国民健康保険の大きな特徴は3つあります。

  • 扶養という考え方がない
  • 世帯単位での加入
  • 前年1年間の所得で保険料が変わる

扶養という考えがないので、国民健康保険では加入者全員分の負担が発生してしまいます。会社員であれば一定の収入以下の扶養者がいる場合は扶養者の保険料負担がありませんが、まったく対照的です。

そして、世帯単位での加入をするため、もし世帯主が国保の加入者でなかったとしても、世帯の中に1人でも国保加入者がいれば支払う義務があります。そこで、世帯単位を分割することにより保険料を変化させることもできます。世帯分離によってお得になるか、損をするかは、世帯の状況によって大きく異なるため、一概にはいえません。

次に、「所得割額」は前年度の1月から12月までの所得によって決まります。特に会社員からフリーランスで独立をして収入が減少した場合は負担が大きくなるでしょう。

一体何故でしょうか?

もし、会社員が別の会社に転職して収入が減少しても、最初に設定される保険料は「想定される月収」を基にするため、今の生活水準をすぐ反映するものになります。ですが、国民健康保険は「前年度の所得」を基にしているのです。

今の生活水準が翌年まで反映されないので、高い保険料を払うことになるでしょう。

保険料を軽減する方法

・健康保険の扶養に入る
親、配偶者、兄弟など、会社員のご家族がいる場合はその扶養に入るのも選択肢です

[原則の条件]
収入が130万円以下
年間収入の1/2未満

これを満たせば保険料の負担を避けることができます。
収入は「将来の見込額」を基にするので前年の収入は影響しません。月収10万円以下が続きそうな場合は検討しても良いでしょう。


・青色申告などで対策をする
国民健康保険の保険料の一部は所得を基に算出をします。
所得は収入から経費を差し引いたものなので、差し引かれる金額が多いほど保険料も抑えることができるのです。

フリーランスなら青色申告をすることで最大65万円まで差し引くことができます
その他、配偶者などの専従者給料も対象となりますよ。

ただし、保険料を計算する所得は、確定申告で申請できる経費と完全に一致はしません。
生命保険控除、医療費控除などは対象ではないので注意が必要です。

まとめ

国民健康保険の保険料は世帯単位の所得、加入する人数によって変わってしまいます。
フリーランスとして独立した直後は特に負担になりますよね。

負担を減らす方法や減免制度など賢く使って、1歩ずつ進んでいきましょう。

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この記事を書いた人

フリーランスメディア.jp 編集部

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